2026年2月中旬~2月下旬のレアアース市況は一部上昇。中国の春節連休(2月15-23日)中の原油相場の高騰などを受け、かねて先行き期待が強い軽希土類が連休明けに大幅に上昇した。ただ、ほかの鉱種は最終需要の不透明感もあり値動きは鈍い。
■春節明け中国市場、原油高騰にびっくり
金属ネオジムの価格推移(99% FOB China)($/Kg)

磁石向け需要の大きな軽希土類のネオジムは2月25日に$156.75/kgを付けた。連休前の2月13日に$153.75と節目の$150台を回復していたが、そこからさらに2%上げた。2022年8月以来およそ3年半ぶりの高値水準となる。
上海有色網(SMM)は2月24日までのレポートで、「中国が連休中の海外で原油相場が急騰し、完全に稼働を再開していない下流の永久磁石やモーターメーカーは不意を突かれた」と指摘した。米国とイランの間の地政学的リスクの高まりから供給懸念が意識され、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物相場は、2月19日終値が前日比7%高となるなど急伸していた。
過去3か月間のNY原油価格の推移(WTI)($/Barrel)

原油価格の上昇は磁石メーカーにとってコスト圧力となる。磁石向けの軽希土類は、連休前から中国当局による生産統制に伴う分離企業の稼働制限などを背景に供給懸念が強く、スポット価格が上昇していた。原油高が一段の先高観を連想させ、連動する形で磁石向けレアアースが上昇したとみられる。
軽希土類が押し上げて、中国の業界団体である中国稀土協会が日次で発表しているレアアース価格の平均値は2月25日に305.4と、前日(304.2)から上昇した。春節連休(2月15-23日)明けの2月24日に300台に乗せ、過去1年半余りの最高値圏に上昇している。
中国レアアース指数の推移

(出所: 中国稀土協会)
■対日禁輸の厳格化、影響はまだ
中国は2月24日、日本の計40社に対し、軍民両用品の輸出を禁止及び管理強化した。ただ、レアアース市況へのこの措置の影響はまだ見られず、中国メディアなど外電の反応も鈍い。日本の企業リストが明確になったのは、中国の輸出企業にとっては輸出先の選別が容易になる面もある。
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■中重希土類などほかは静か
金属ジスプロシウムの価格推移(99.5% FOB China)($/Kg)

金属テルビウムの価格推移(99% FOB China)($/Kg)

金属ランタンの価格推移(99% FOB China)($/kg)

酸化イットリウムの価格推移(99.999% FOB China)(S/Kg)

軽希土類以外のレアアースは動きがない。中重希土類の代表格である金属ジスプロシウムは連休前の2月13日に仲値$313/kgを付けたが、連休明けは静かなままだ。金属テルビウムは1月16日以来、金属ランタンは2025年12月下旬から横ばい。酸化イットリウムも2月6日から動いていない。
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2月21日
インドとブラジルは、二国間貿易の強化および鉄鋼産業や新興産業向けの長期的な原材料サプライチェーンの確保を目的とし、戦略的な鉱業および重要鉱物協力協定に署名した。
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2月19日
インドのレディ鉱山相は2月19日、インド商工会議所連合会(FICCI)主催のイベントで「2026年内にレアアース永久磁石の生産開始を目指す」と表明した。ロイター通信が同日伝えた。
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2月16日
オーストラリア資源のビクトリー・メタルズ(Victory Metals)は2月16日、西オーストラリア(WA)州のカーティン(Curtin)大学と戦略的パートナーシップを提携したと発表した。
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2月13日
三井金属は2月13日、4月1日付で福岡県大牟田市に「九州先端材料開発センター」を設立すると発表した。レアアース・レアメタル素材の原料調達から最終製品まで手掛ける既存のレアマテリアル事業部と連携し、将来の成長を支える先端材料開発や新規事業創出に弾みをつける。
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(IR Universe Kure)