予想レンジ
LMEセツル 12800-13900ドル →
建値 2000-2310円 →
為替 155~160円 (1か月間TTM) →
■国際概況
2月のLME銅は、金融緩和期待と地政学リスクが交錯する展開となった。上昇要因は、米国での追加利下げ観測を背景としたドル安進行、さらに中国の春節後のインフラ投資再加速観測により実需回復期待が高まった点である。また中東情勢の緊張は資源全体への資金流入を促した。一方、下落要因は、欧州景気の停滞と米国製造業の減速懸念に加え、南米鉱山の安定操業による供給増観測が上値を抑制したことだ。結果として高値圏での乱高下が続いた。
■前月の経済指標
◆月間のドル/円レート (TTS)
154.66 → 156.81(円)

【国内指標】
【自動車生産】
生産動態統計によると1月の自動車生産台数は前年比-1%の64万2803台
輸出は前年同月比―1.1%の28万6367台
| 11月 | 12月 | 1月 | |
| 生産台数 | 64万9096台 | 34万6165台 | 64万2803台 |
| 前年比 | +?% | -6.7% | -1% |
【自動車販売】
日本自動車販売協会連合会によると2月の自動車販売台数(軽除く)は前年比-7.3%
の24万3670台
| 12月 | 1月 | 2月 | |
| 販売台数 | 21万1909台 | 22万8832台 | 24万3670台 |
| 前年比 | -3.3% | -4.2% | -7.3% |
自動車生産台数

自動車販売台数推移

【住宅着工戸数】
1月の新設住宅着工戸数は、持ち家が増加したが他が減少したため、前年比全体で―0.4%
季節調整済年率換算値 前月比-0・1%。
【伸銅品生産】
日本伸銅協会が24日発表した1月の生産速報によると、総生産量は前年同月比5・3%増の5万3890トンと、8カ月連続で前年同月比プラスとなった。

【日本電線工業会発の出荷速報(推定)】
【電線】
出荷量:46300トン(銅量ベース) 前年同月比:-1% 6カ月連続マイナス

◆貿易関連指標
【輸出】
電気銅 -27.6% 3万7607t
スクラップ -68% 7642t
| 輸出 | 11月 | 12月 | 1月 |
| 電気銅 | 3万8787t | 3万6025t | 3万7607t |
| 前年比 | -?% | -12.2% | -27.6% |
| スクラップ | 4万787t | 4万3272t | 7642t |
| 前年比 | +?% | ∔66.5% | -68% |
輸出推移

【輸入】
電気銅 -384.8% 480t
スクラップ +66% 3万7150t
| 輸入 | 11月 | 12月 | 1月 |
| 電気銅 | 217t | 239t | 480t |
| 前年比 | +130.9% | -19% | -384.8% |
| スクラップ | 2万8504t | 3万1719t | 3万7150t |
| 前年比 | +41.7% | +36.7% | +66% |
輸入推移

■国内概況まとめ
【自動車生産】
生産動態統計によると1月の自動車生産台数は前年比-1%の64万2803台
輸出は前年同月比―1.1%の28万6367台
【自動車販売】
日本自動車販売協会連合会によると2月の自動車販売台数(軽除く)は前年比-7.3%
の24万3670台
【住宅着工戸数】
1月の新設住宅着工戸数は、持ち家が増加したが他が減少したため、前年比全体で―0.4%
季節調整済年率換算値 前月比-0・1%。
【伸銅品生産】
日本伸銅協会が24日発表した1月の生産速報によると、総生産量は前年同月比5・3%増の5万3890トンと、8カ月連続で前年同月比プラスとなった。自動車向けが高水準を保ったほか、エレクトロニクス向けがデータセンターやスマートフォン関連で好調。これまで低調だった情報機器や生活家電向けも上向き始めたが、住宅設備機器向けは一部製品を除いて調整局面から脱し切れなかった。品種別では全14品種中、プラスは10品種だった。
【電線】
出荷量:46300トン(銅量ベース)
前年同月比:-1%
6カ月連続マイナス
【輸出】
電気銅 -27.6% 3万7607t
スクラップ -68% 7642t
【輸入】
電気銅 -384.8% 480t
スクラップ +66% 3万7150t
【見通し】
【自動車生産】
1月は生産▲1%、輸出▲1.1%と小幅減にとどまり、基調は安定。3月は決算月対応で国内向け増産が入り、前年並み〜小幅プラス圏への持ち直しを見込む。
【自動車販売】
2月は▲7.3%と弱含みだが、3月は期末商戦と登録前倒し需要で回復局面へ。前年並み〜微増水準まで戻す可能性が高い。
【住宅着工数】
3月は持ち家の底堅さが下支えするものの、貸家・分譲の慎重姿勢が続き、全体では横ばい圏内(前年比±0%前後)を予想。
資材価格と人件費の高止まり、金利先高観が着工判断を抑制。
季節調整済年率は前月比微増〜横ばい圏で推移見込み。
【伸銅品生産】
3月の伸銅品生産は、自動車・データセンター関連の堅調持続により底堅く推移する見通し。情報機器や家電向けの回復が徐々に広がり、全体を下支えすると予想。
生産量は5万5,000トン前後、前年同月比で増勢維持を見込む。
【電線】
3月の電線生産は、年度末の公共・設備案件の駆け込みが一定の下支えとなるものの、民需の回復力は弱く、本格反転には至らない見通し。出荷量は4万7千トン前後へ小幅持ち直し、前年比は▲0~▲1%程度。マイナス基調は続くが、底打ち圏での推移が鮮明になる局面と予想する。
【スクラップ景況予想】
3月の国内銅スクラップ需給は、年度末の設備更新や解体工事増加で発生量はやや持ち直す見込みです。ただし電線・自動車関連の需要は引き続き堅調で、精錬・加工筋の買い意欲も強い状況。回収現場では玉不足感は完全には解消せず、需給は引き締まり気味で推移しそうです。価格は高値圏を維持し、安定供給には回収網の強化と迅速な選別体制が重要になります。
【LME・為替予想】
LME予想
3月のLME銅価格は、1トン=12,800~13,900ドルを中心に推移すると予測する。米国とイランの緊張激化による中東の地政学リスクがエネルギー価格を押し上げ、インフレ再燃懸念から実物資産への資金シフトが強まる可能性が高い。加えて、ドル安基調と投機資金の流入が価格を下支え。南米鉱山の供給制約も重なり、リスクプレミアムを織り込んだ高値圏での展開が有力となる。
●為替予想 150円~160円
3月のドル円は150~160円を想定する。米イラン関係の緊張が続けば原油価格は高止まりし、エネルギー輸入国である日本の貿易収支悪化が意識され円売り圧力が強まる。加えて有事下でも基軸通貨ドルへの資金流入は底堅く、ドル需要は維持されやすい。軍事衝突が限定的にとどまればリスク回避の円買いは一時的となり、むしろ資源高主導の円安が進行、160円接近も視野に入る展開を予想する。
●銅建値に関しては2000-2310円程度と予測。