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米国の貨物盗難の大半がカリフォルニア州とテキサス州で多発

2026/03/11 14:50
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米国の貨物盗難の大半がカリフォルニア州とテキサス州で多発

2月19日付の米国の運輸関連メルマガであるフレート・ウェイブスによると、米国最大の物流州であるカリフォルニア州とテキサス州は、貨物盗難の多発地帯でもあり、サプライチェーンリスク管理会社“Overhaul”(米国)の最新データによると、2025年に記録された貨物盗難事件のうち、カリフォルニア州だけで38%を占め、前年の32%から増加した。

 

一方、テキサス州は20%を占めており、両州を合わせると、全米で2,576件の盗難が報告され、1日平均7.16件となり、2024年の6.07件から増加している。正規の運送業者を装う詐欺的な集荷詐欺は、前年比35%増加し、現在では貨物盗難事件全体の10%を占めている。“Overhaul”社は、2026年には盗難件数がさらに13%増加すると予測している。

 

何が問題か?

ロサンゼルス、サンバーナーディーノ、ダラス、ヒューストンを経由して貨物を輸送する場合、盗難リスクは増加する傾向にある。偽装集荷への移行は、脅威が運転手の休憩所だけにとどまらず、荷物掲示板や運送業者の審査体制までにも及んでいる。二重仲介や身元詐称は新たな窃盗行為になりつつある。

 

全米に広がる貨物盗難

“Overhaul“社の最新レポートによると、カリフォルニア州だけで昨年記録された貨物盗難件数の38%を占め、2024年の32%から増加し、全米ワースト1位で、テキサス州は全体の20%で2位となっている。当社によると、この増加は、主要貨物回廊や大都市圏、特にロサンゼルス、サンバーナーディーノ、ダラス、ヒューストン周辺で貨物盗難が再び集中していることを反映していると述べている。

 

テネシー州は全米ワースト3位だったが、2025年にはその割合は11%に減少した。イリノイ州とペンシルベニア州はそれぞれ報告件数の7%を占め、ジョージア州は4%だった。

 

メリーランド州、ケンタッキー州、ニュージャージー州などの準州は、それぞれ貨物盗難件数全体の約2%を占めている。

 

2025年の貨物盗難は16%増加

米国全体の貨物盗難は2025年に前年比16%増加し、すべての四半期で2024年の同時期を上回った。最も活発だったのは第4四半期で、年間の盗難件数の30%を占めていた。

 

米国では、2025年には1日あたり平均7.16件の貨物盗難が記録されたが、2024年には6.07件だった。“Overhaul”社は、2026年には盗難件数が少なくとも13%増加し、年間発生件数が約2,910件に増加すると予測している。

 

盗難物品

PC等の電子機器は依然として最も盗難件数の多い商品であり、盗難件数全体の22%を占めている。次いで食品・飲料が15%、家庭用品・園芸用品が11%となっている。

 

横行する「偽装集荷」

犯罪の手口も進化しており、窃盗は依然として最も多く発生しており、全体の43%を占めているが、「偽装集荷」と呼ばれる、正規の運送業者や仲介業者を装う犯罪行為が急速に増加している。

 

偽装集荷は前年比35%増加し、現在では記録されている貨物盗難件数の10%を占めているとのことだ。

 

場所別では、倉庫と配送センターが最も多く、事件の36%を占め、次いでトラック・ストップとガソリンスタンドが17%だった。

 

カナダにおける貨物盗難の65%はトロント地域(オンタリオ州)で発生

カナダにおける貨物盗難の報告件数は米国に遅れをとっているが、“Overhaul”社の2025年データによると、犯罪活動は依然として広範囲に及び、組織化が進んでいる。

 

カナダで記録された貨物盗難事件の65%はオンタリオ州で発生し、そのほとんどはトロント周辺に集中していた。しかし、この割合は前年と比較して減少しており、盗難活動の地理的な広がりが示唆されている。

 

ブリティッシュ・コロンビア州では、報告された事件全体の5%から15%に増加し、最も顕著な増加が見られた。これは、貨物犯罪が従来のホットスポットを超えて拡大していることを示唆している。

 

盗難の手口

盗難の手口別に見ると、カナダでは依然としてトラック満載の盗難が最も多く、全体の61%を占めている。一方、小口輸送の宅配便による盗難は22%に急増し、最終配送ネットワークの脆弱性の高まりを反映している。

 

米国で急増している偽装集荷詐欺もカナダで引き続き増加しており、全体の10%を占めている。

 

カナダでの盗難は平日、特に月曜日と金曜日に多発し、夜間と早朝に集中している。これは、通常の長距離輸送と待機時間帯におけるリスクの高まりを浮き彫りにしている。

 

 

(IRuniverse H.Nagai)

世界の港湾管理者(ポートオーソリティ)の団体で38年間勤務し、世界の海運、港湾を含む物流の事例を長年研究する。仕事で訪れた世界の港湾都市は数知れず、ほぼ主だった大陸と国々をカバー。現在はフリーな立場で世界の海運・港湾を新たな視点から学び直している。

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