WSA(世界鉄鋼協会)加盟世界70か国合計の2025暦年粗鋼生産量は、速報では18憶4,941万トン(前年比2.0 %減)と発表されたが、2025暦年(確定)は18憶5,007万トン[24暦年(18憶8,676万トン)比1.9 %減)となり、前暦年比では2年連続で減少。18憶5千万トンを僅かに上回った。
<アメリカ合衆国 暦年での粗鋼生産量 日本を上回った>
アメリカ合衆国の2025暦年の粗鋼生産量は8,194万トンと暦年比では2年ぶりに増加し、日本の累計(8,067万トン)を約127万トン上回った。
日本の粗鋼生産量は2000年以降、アメリカ合衆国の粗鋼生産量を上回って推移してきたが、暦年比で3年連続で減少した結果、2025暦年はアメリカ合衆国を下回った。
<暦年実績:中国>
中国の2024暦年粗鋼生産量は、10億509万1千トンとなり、2023暦年(10億2,886万トン)比2.3 %減となったものの、5年連続で10億トンを超えた。内需に対する過剰感は強まっており、鉄鋼メーカーは採算とシェア維持のため余剰の鋼板類を輸出しつつ、内需が振るわない中でも高水準の鉄鋼生産が維持された。
中国の2024暦年の鋼材輸出は、前年比22.7 %増の1億1,072万トンと2015年の1億1,240万トンに次ぐ、9 年ぶりの高水準を記録した。2015年、2016年以来の3度目の1億トン超えとなり、対外貿易額では、前暦年比5 %増の43兆8,500憶元(6超1,600憶ドル)と、過去最高を記録した。
2025暦年は、6年ぶりに10億トンを下回り9億6,081万トン(前年比4.4 %減)と7年ぶり(2018年以来)の低水準となった。メディアは、不動産市場の長期低迷による需要減衰が背景としているが、不動産投資ショックの影響だけであれば、その場合は6,7か月で回復が予想される。このことより構造的な需要減少トレンドによるものと、鉄鋼連盟ではみている。
<暦年実績:インド>
2023暦年では、2022暦年(1億2,537.8万トン)比12.0 %増の1億4,076.2万トンとなった。 月換算では、1,173万トン。
2024暦年では、1億4,941.9万トンとなり、前暦年比6.2 %増。 月換算では、1,245.2万トン。
2025暦年では、1億6,498.1万トンとなり、前暦年を10.4 %上回った。月換算では、1,375万トン。 日本の月粗鋼生産量の約2倍となった。
図2に、上位10か国の粗鋼生産量の暦年推移を示す。 中国は1996年、インドは2017年に日本の粗鋼生産量を上回った。

図2 上位10か国の暦年粗鋼生産量推移
<上位10か国の2024暦年 粗鋼生産量>
2024暦年の粗鋼生産量は、
インド1億4,941.9万トン
中国10億509.1万トン
日本8,400.万8,866トン
米国7,945.7万トン
ロシア7,100.7万トン
韓国6,364万8,377トン
トルコ3,689.3万トン
ブラジル3,388.0万トン
イラン3,135.7万トンとなった。
前年度比では、インド、ブラジル、トルコ及びイランが増加した。
<上記10か国の2025暦年 粗鋼生産量>
2025暦年の粗鋼生産量は、
インド1億6,498.3万トン
中国9億6,081万トン
米国8,193.7万トン
日本8,067万823トン
ロシア36,790.1万トン
韓国6,154万5,138トン
トルコ3,811.3万トン
ブラジル3,334万6,674トン
イラン13,199.8万トンとなった。
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