予想レンジ
LMEセツル 12000-13000ドル ↓
建値 1940-2180円 ↓
為替 155~162円 (1か月間TTM) 円安
■国際概況
3月のLME銅は、地政学と金融要因が主導する不安定な相場となった。上昇要因は、米利下げ観測の継続によるドル安と、中国のインフラ投資拡大による需要期待、さらに中東情勢の緊迫化による資源全体への資金流入である。一方、下落要因は、米欧の景気減速懸念と製造業指標の弱さに加え、南米鉱山の供給安定化や在庫増加観測が需給緩和を意識させた点。結果として高値圏で上下に振れる展開が続いた。
■前月の経済指標
◆月間のドル/円レート (TTS)
156.81 → 160.88(円)

【国内指標】
【自動車生産】
生産動態統計によると2月の自動車生産台数は前年比+0.5%の70万1825台
輸出は前年同月比+3.4%の35万1924台
| 12月 | 1月 | 2月 |
| 生産台数 | 34万6165台 | 64万2803台 | 70万1825台 |
| 前年比 | -6.7% | -1% | +0.5% |
【自動車販売】
日本自動車販売協会連合会によると3の自動車販売台数(軽除く)は前年比-7.3%
の30万5978台
| 1月 | 2月 | 3月 | |
| 販売台数 | 22万8832台 | 24万3670台 | 30万5978台 |
| 前年比 | -4.2% | -7.3% | -7.3% |
自動車生産台数

自動車販売台数推移

【住宅着工戸数】
2月の新設住宅着工戸数は、持ち家が増加したが他が減少したため、前年比全体で―4.9%
季節調整済年率換算値 前月比-0.6%。
【伸銅品生産】
日本伸銅協会が発表した2月伸銅品生産量速報値は5万5,360トン、前年同月比4.5%増加した。9か月連続のプラスとなった。

【日本電線工業会発の出荷速報(推定)】
【電線】
出荷量:45200トン(銅量ベース)
前年同月比:-3.4%
7カ月連続マイナス

◆貿易関連指標
【輸出】
電気銅 -28% 4万8451t
スクラップ -68% 3万2686t
| 輸出 | 12月 | 1月 | 2月 |
| 電気銅 | 3万6025t | 3万7607t | 4万8451t |
| 前年比 | -12.2% | -27.6% | -28% |
| スクラップ | 4万3272t | 7642t | 3万2686t |
| 前年比 | ∔66.5% | -68% | +% |
輸出推移

【輸入】
電気銅 ∔139.3% 280t
スクラップ +32.6% 2万7320t
| 輸入 | 12月 | 1月 | 2月 |
| 電気銅 | 239t | 480t | 280t |
| 前年比 | -19% | -384.8% | +139.8% |
| スクラップ | 3万1719t | 3万7150t | 2万7320t |
| 前年比 | +36.7% | +66% | +32.6% |
輸入推移

■国内概況まとめ
【自動車生産】
生産動態統計によると2月の自動車生産台数は前年比+0.5%の70万1825台
輸出は前年同月比+3.4%の35万1924台
【自動車販売】
日本自動車販売協会連合会によると3の自動車販売台数(軽除く)は前年比-7.3%
の30万5978台
【住宅着工戸数】
2月の新設住宅着工戸数は、持ち家が増加したが他が減少したため、前年比全体で―4.9%
季節調整済年率換算値 前月比-0.6%。
【伸銅品生産】
日本伸銅協会が発表した2月伸銅品生産量速報値は5万5,360トン、前年同月比4.5%増加した。9か月連続のプラスとなった。引き続き、伸銅品の需要は緩やかな増加基調にある。
14品目中8品目が前年同月実績を上回った
引き続き伸銅品生産をけん引しているのは、自動車、半導体、スマートフォン・通信機器、中国家電需要、ゲーム機、ガス機器、工場設備のバルブ類の部材などである。また足を引っ張るのは、個人住宅と住宅設備関係、建築・建設着工件数の低調である。またエアコンの販売が好調だが、海外からの輸入銅管との値差に伴い、国内生産の銅管需要伸び悩んでいる。
【電線】
出荷量:45200トン(銅量ベース)
前年同月比:-3.4%
7カ月連続マイナス
【輸出】
電気銅 -28% 4万8451t
スクラップ -68% 7579t ※32686t 合計
【輸入】
電気銅 ∔139.3% 280t
スクラップ +32.6% 2万7320t
【見通し】
【自動車生産】
2月は生産+0.5%・輸出+3.4%と持ち直し。4月は期初で一服し、前年並み〜小幅マイナス圏の調整を見込む。
【自動車販売】
3月は▲7.3%と弱含み。4月は反動減と新生活需要が交錯し、前年割れ継続も下げ幅は縮小の見通し。
【住宅着工数】
4月は持ち家の下支えは続くものの、貸家・分譲の弱さが響き、全体では前年比マイナス圏(-2〜-4%程度)を予想。
資材高・人手不足に加え、金利上昇観測が着工マインドを引き続き抑制。
季節調整済年率は前月比横ばい〜やや持ち直しの小幅増で推移見込み。
【伸銅品生産】
4月の伸銅品生産は、自動車・半導体向けを中心に堅調な需要が継続し底堅く推移する見通し。
通信機器や中国家電向けも引き続き下支えとなる一方、住宅・建設関連は弱含みが続く。
生産量は5万6,000トン前後、前年同月比で増勢維持を見込む
【電線】
4月の電線生産は、新年度入りで一部更新投資の動きが見込まれるものの、住宅・建設需要の弱さが続き回復は限定的。出荷量は4万5千トン前後で横ばい圏、前年比は▲2~▲3%程度を予想。電力・インフラ向けが下支えするも、需要全体の力強さは乏しく、低位安定の局面が続く見通し。
【スクラップ景況予想】
4月の国内銅スクラップ需給は、新年度入りで工事や設備更新の一巡により発生量はやや落ち着く見通しです。一方、電線・再エネ関連の需要は底堅く、精錬・加工筋の引き合いも継続。回収現場では数量は確保しやすくなるものの、高品位材は依然不足気味で、需給は均衡からややタイト寄り。価格は高止まり圏で推移し、安定調達には回収網の維持強化が鍵となります。
【LME・為替予想】
LME予想
4月のLME銅価格は、1トン=12,000~13,000ドルを中心に推移すると予測する。米国とイランの緊張による中東の地政学リスクがエネルギー価格を押し上げ、インフレヘッジとして資金流入を誘発。一方、トランプ関税の強化は世界景気の減速懸念を高め、上値を抑制する要因となる。金融緩和によるドル安が下支えする中、強弱材料が拮抗し、高値圏ながらもレンジ内での推移が有力と判断する。
●為替予想 155円~162円
4月のドル円は155~162円を想定。米イラン情勢が最大の変動要因で、軍事的緊張が継続すれば原油高を通じて日本の貿易赤字拡大が意識され円売りが優勢。一方で有事のドル需要も強く、ドル高圧力は維持されやすい。全面衝突に至らず限定的緊張にとどまる場合、エネルギー高主導でじり高となり160円方向を試す展開。突発的な衝突時のみ一時的な円買いが入るが、基調は円安継続とみる。
●銅建値に関しては1940-2180円程度と予測。