Loading...

JFEスチール、東亜建設、ベステラ社 JFE京浜敷地内での解体工事現場での事故についてコメントを発表

2026/04/09 11:39 FREE
文字サイズ
JFEスチール、東亜建設、ベステラ社 JFE京浜敷地内での解体工事現場での事故についてコメントを発表

(日テレNEWS webより)

2026年4月7日、神奈川県川崎市のJFEスチール東日本製鉄所(京浜地区)にて、大型クレーンの解体工事中に複数名の作業員が巻き込まれる重篤な労働災害が発生した。本件について、発注者であるJFEスチール、元請の東亜建設工業、および解体施工を担当したベステラの関係3社からそれぞれ見解が発表されている。

1. 事故の概要

  • 発生日時: 2026年4月7日 午後4時15分頃

  • 発生場所: JFEスチール東日本製鉄所 京浜地区(川崎市川崎区扇島)

  • 工事内容: 鉄鉱石等の荷役に用いられる大型「アンローダークレーン」の解体作業

  • 施工体制:

    • 発注者: JFEスチール株式会社

    • 元請業者: 東亜建設工業株式会社

    • 下請業者: 株式会社ベステラ(および同社の2次・3次下請業者)

  • 被害状況: 作業員5名が高所(約35〜40メートル)から転落。うち3名が死亡、1名が行方不明、1名が重傷。

2. 事故の技術的詳細と発生メカニズム

本事故は、アンローダークレーン上部に設置されていた巨大な筒状の「カウンターウェイト(重り)」の解体工程において発生した。

  • 落下物の特性: 落下したウェイトは直径約6メートル、長さ約9メートル、重量約400〜500トンに達し、内部にはコンクリートが充填されていた。

  • 事故発生時の状況: 作業員はウェイトの上部に乗り、重機を使用して内部コンクリートの斫り(はつり)作業等を行っていたとみられる。何らかの原因によってこのウェイト自体がバランスを崩して落下し、同時に隣接して組まれていた作業用足場も巻き込まれて崩落した。

  • 二次的被害の拡大: 約500トンの重量物が数十メートルの高さから落下した衝撃により、地上のバース(係留施設)に敷設されていた鉄板を貫通し、海面まで達する巨大な開口部が形成された。行方不明となっている作業員1名はこの開口部から海中へ投げ出された可能性が高いとみられ、海上保安庁による捜索が続けられている。

3. 関係各社からの公式コメント

事態の重大性を受け、関係各社は以下の通り声明を発表した。

  • JFEスチール および 東亜建設工業(4月8日発表)

    両社は事故発生の翌日にコメントを出し、重大な人的被害を生じさせたことに対する深い謝罪と哀悼の意を表明。「関係当局による調査に全面的に協力するとともに、事故原因等の究明に努めます」とし、警察および労働基準監督署の現場検証や捜査に協力する姿勢を示した。

  • ベステラ(4月8日発表)

    プラント解体を専門とし、当該解体工事を直接施工していたベステラも公式にコメントを発表。「当社施工の工事において重大な事故が発生したことを深くおわび申し上げる」と謝罪し、事態の収拾と原因究明に向けて元請および関係機関への協力を進めている。

    弊社工事現場における事故について(お詫び)

4. 今後の調査と安全管理上の課題

警察当局は現在、業務上過失致死傷の疑いも視野に入れ、安全管理体制に瑕疵がなかったかどうかの捜査を進めている。業界全体における今後の検証課題としては、以下の点が挙げられる。

  1. 重量物解体におけるリスクアセスメントの妥当性: 500トン規模の重量物を高所で解体する際の、支持構造(サポート)の強度計算および施工手順に欠陥がなかったかの検証。

  2. 気象条件と作業基準の遵守: 事故当日の川崎市周辺は強風・波浪注意報(風速約10メートル)が発令されていたとの報道もあり、強風下における高所作業の可否判断が適切であったか。

  3. 多重下請け構造における安全衛生管理: 元請から3次下請けまで至る作業員間の情報共有や、現場における統括安全衛生管理体制が有効に機能していたかの確認。

(IRUNIVERSE YT)

関連記事

新着記事

ランキング