村田議員(左)と佐藤氏
10日に都内で開催された第7回CEシンポジウムには、立憲民主党の村田享子参議院議員も駆け付け、日本の資源循環政策について見解を示した。
「資源なのか、ゴミなのか」。村田氏はこの言葉で、日本の縦割り行政の課題を端的に表現した。
資源として見れば経済産業省、廃棄物として扱えば環境省。さらに輸出となれば税関や外務当局も関わってくる。資源循環は単なるリサイクル技術の話ではなく、産業、環境、通商などをまたぐ総合政策だというのが村田氏の認識だ。同氏は「様々に役所が一体となってやってくべきだということを訴えていくのが政治の役割である」と強調した。

また、中国や欧州を含めた外交問題にも触れ、中国によるレアアース関連の輸出規制や、欧州で進む都市鉱山の囲い込みに対しての施策が急務となっていると述べた。また、日本の優位性は都市鉱山をリサイクルする技術力にあるとし、焼却灰から金属を回収する技術にも言及。最終処分場不足の解決と資源回収を両立する可能性を示した。
同氏の主張する通り、日本は資源に乏しい一方で、高度な回収・再資源化技術を持つ「都市鉱山大国」でもある。こうした技術力を産業競争力へとつなげるには政治の役割は欠かせないものであるため、立憲民主党をはじめとする各政党の働きかけに期待したいところだ。
故障しにくくメンテナンスも容易なAustin AI社製LIBS選別装置
資源循環の推進に関連して、選別分野技術力の進歩にも触れておきたい。スポンサートークでは、田中科学機器製作の佐藤一樹氏がAustin AI社製LIBS選別装置の強みである故障耐性やメンテナンスの容易さを、動画を交えながら説明した。

LIBS選別装置の特徴は、各スクラップ片の精密な組成を分析可能なほか、重金属だけでなく軽金属においても効果的な選別ができる点にある。これにより、アルミ・マグネシウムなど基材やクラスによる選別に加え、6063/5082 など狙った合金番号のみを選別し成分調整を行わずに再利用できるようになる。
特にAustin AI社製のLIBS選別システム「LaS.iQ」は、事前清掃が不要なほか、故障耐性も高く、運用がしやすいという大きなメリットを持つ。可動部品やハイテク部品が組み込まれておらず、搭載されたレーザーモジュールはそれぞれ独立しているため、ひとつのパーツが故障した際も残りのモジュールで稼働を継続可能だという。また、高出力レーザーがスクラップ表面を貫通し、薄い塗膜、コーティング、腐食、汚れなどは通常問題とならないという特性も人手不足が深刻な国内静脈企業の実情に適している。

佐藤氏は、スピーチの最後に使用例や多様な実績を紹介。国内資源循環の促進のため導入を検討してもらいたいと呼びかけた。
(IRuniverse K.Kuribara)