ホルムズ海峡封鎖に関して米イの対決が続き、解決の糸口が見えてこない中東情勢だが、石油元売り大手の出光興産の原油タンカー「出光丸」が28日、ホルムズ海峡を通過した。日本とイランの伝統的な友好関係が今後の解決に向けての何らかの糸口になることを期待したい。
現下のコンテナ運賃動向をノルウェーのゼネタ(Xeneta)社のコンテナ運賃情報「Xeneta Shipping Index by Compass」(XSI―C)https://xsi.xeneta.com/ (40フィート・コンテナのスポット運賃で各種サーチャージを含む)で見てきているが、下図のように太平洋航路は上昇傾向なのに対して北欧州航路は下落で、その傾向は4月初めから続いている。
(単位:米ドル)
航 路 | 7月30日 | 8月29日 | 9月26日 | 10月24日 | 11月25日 | 12月19日 | 1月28日 | 2月23日 | 3月27日 | 4月28日 |
東アジア/ 北米西海岸 | 2,172 | 1,776 | 1,772 | 2,068 | 1,955 | 2,134 | 2,260 | 1,842 | 2,329 | 2,831 |
| 北米西海岸/東アジア | 637 | 655 | 679 | 662 | 639 | 637 | 616 | 618 | 590 | 637 |
東アジア/ 北ヨーロッパ | 3,399 | 2,755 | 1,836 | 1,942 | 2,317 | 2,528 | 2,643 | 2,181 | 2,767 | 2,470 |
| 北ヨーロッパ/東アジア | 234 | 179 | 180 | 151 | 136 | 137 | 158 | 140 | 187 | 253 |
他のコンテナ運賃指標で東アジア発米国西岸向け運賃(40フィート)を見てみると、Drewryでは前週比4%増の 2,934ドル(4月23日付)、Freightos Baltic Index では前週比2%増の3,456ドル(4月24日付)とそれぞれ増加傾向が続いている。
日本発の運賃はどうか?
(公財)日本海事センターが公表している日本発の運賃(40フィート)は、下図のように3月からの下落が5月に入っても続いていたが、6月から急上昇し、7月に入っては急落し,8月は上昇、9・10月と下落の後、11月に上昇し、12月からは減少傾向。3月はおそらく上昇になるであろう。
(単位:米ドル/40ft)
航 路 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 |
| 横浜―ロスアンジェルス | 4,525 | 3,718 | 3,627 | 5,941 | 3,863 | 4,045 | 3,980 | 3,411 | 3,677 | 3,664 | 3,543 | 3,465 |
| 横浜―ニューヨーク | 5,357 | 4,662 | 4,570 | 8,347 | 6,648 | 6,359 | 6,200 | 5,411 | 5,547 | 5,471 | 5,225 | 5,166 |
日本・アジア/米国間コンテナ貨物の荷動き(TEU: 20フィート換算)―ベトナムの一人勝ちが続く
公財)日本海事センターが4月28日に発表した2026 年3月のアジア(18ヶ国・地域)から米国へのコンテナ荷動き量は、前年比3.3%減の178.5万TEUだった。1-3月の累計では、前年同期比5.4%減の529.1万TEU。
国別では、日本は10.5% 減となる5.8万TEU、中国は9%減となる82.1万TEU、韓国は5.8%減となる11.9 万 TEU、台湾は14.1%減となる5.2万TEU、ベトナムは15.6%増となる30.5万TEU、インドは20.2%減となる9.7万TEU。
地域別では、ASEANは13.3%増となる60.2万TEU、南アジアは17.3%減となる12.9万TEUだった。
アジア域内スポット運賃、上昇中
ドゥルーリー(Drewry)が2024年9月から新たに始めたアジア域内スポット運賃指数(Intra-Asia Container Index)は、4月24日現在、米国とイスラエルによるイランとの対立を背景に上昇を続け、2%上昇して40フィートコンテナ1個あたり890ドルに達した。約1カ月前の3月27日の40フィートコンテナ1個あたり676ドルより214ドルの上昇だ。この上昇原因は、ホルムズ海峡閉鎖による南アジア・東南アジアの主要ハブ港での混雑によるものだ。
日本発着については下落傾向で、横浜―上海が95ドル、上海―横浜は744ドルだった。
中東情勢で船社の対応
ホルムズ海峡内で最も多くの船舶が立ち往生している状況は、2026年2月28日以降、イラン攻撃の影響で事実上封鎖状態に陥り、約2,000隻の船舶が海峡の両側で立ち往生しています。国際海事機関(IMO)によると、推定800隻の商船がペルシャ湾に閉じ込められており、船員の安全に対する危険性が警告されている。
日本船主協会の発表によると、4月29日午後4時時点でペルシャ湾で足止めになっている日本関係船は、41隻、日本人船員は13人となった。
ホルムズ海峡内で最も多くのコンテナ船が立ち往生しているCMA‐CGM(仏)とMSC(スイス)に関してだが、アラブ首長国連邦の東岸でオマーン湾に面しているホール・ファッカーン(英語: Khor Fakkan)港で1週間にも及ぶ待機期間が発生しているなかで、インドのジャワハルラル・ネルー港(JNPT、ナバ・シェバ港)港経由でコンテナ貨物を世界のそれぞれの目的地に迂回輸送している。