豪州企業Richmond Vanadium Technology(RVT)社は6月9日、バナジウム・フロー電池を専門的に扱う世界的な香港系企業RKPグローバルとの間に、豪州でのバナジウム電池プロジェクト開発に関する拘束力のある契約を締結したとの声明を発表した。
RVT社は、豪州クイーンズランド(QLD)州にてRichmond–Julia Creekバナジウム・プロジェクトを所有、運営を行っている企業。両社は、同プロジェクトに関して、潜在的な協力機会、豪州でのプロジェクト開発の道筋および将来の電解液現地化イニシアチブについて検討するため先月中国で会合を行い、今回の提携に至ったという。
声明によれば、今回締結された“鉱山から電池まで(Mine-to-Battery)”の包括的提携およびプロジェクト開発契約は、バナジウムフロー電池および長期間エネルギー貯蔵機会を評価・開発するための戦略的枠組みを両社に確立するものであり、同時に、バナジウム資源開発から下流のエネルギー貯蔵導入に至るまでのバリューチェーン全体に参画するというRVT社の戦略を支援するものでもある。
この枠組みの下、RVTの完全子会社であるエネルギー開発会社RVT Energy Pty Ltd(RVTe)は、合意されたプロジェクト群の初期段階における豪州国内のプロジェクト開発および調整プラットフォームとしての役割を担う一方で、Richmond–Julia Creekバナジウム・プロジェクトに関連する将来のプロジェクト固有の構造、資金調達の手配、および下流工程の現地化イニシアチブに関して柔軟性の維持に努めていくという。
RVT社のBrendon Grylls執行会長は、バナジウムフロー電池分野において世界的に認知された企業であるRKPが自社プロジェクトに参画することの意義を強調し、「今回の提携は、豪州における将来のバナジウム電池および下流のエネルギー貯蔵事業機会を評価するにあたり強固な基盤を提供するものです」とコメント。RKP側も、「豪州は、バナジウム資源および再生可能エネルギーの導入に関して非常に高い長期的ポテンシャルを有しています」と述べ期待を寄せている。