神戸製鋼所は16日、同社米国子会社であるミドレックス社が提供するMIDREX Flex®直接還元鉄プロセスが、United States Steel Corporation(U.S. Steel)により、米国アーカンソー州オセオラのBig River Steelに建設する直接還元鉄(DRI)プラントに採用されることが決定し、契約調印に至ったと発表した。安定した操業、高い生産性、エネルギー効率、顧客のサステナビリティ目標への対応能力などが評価されたという。
同プロジェクトは米国の鉄鋼業界における重要なマイルストーンとなるものであり、米国内のDRグレードペレットを用い、直接還元鉄の製造から電気炉まで一貫した供給体制を構築。ミドレックス社は本供給体制の実現に必要なDRIプラントを供給する。同DRIプラントの製品は、HDRI(熱間直接還元鉄)とHBI(熱間成型還元鉄)で、稼働開始は2029年、生産能力は250万t/年を計画している。高品質なHDRIを隣接する電気炉へ供給するとともに、HBIも製造し、外販、及び世界各地の製鉄所への輸出を行う計画だ。
なお、神戸製鋼所は、天然ガスを改質したガス(CO+H2)を還元剤とする従来のプロセスに加え、今回受注した天然ガスを水素に柔軟に置き換えることができ、段階的なCO2削減が可能なMIDREX Flex、100%水素を還元剤とするMIDREX H2™というプロセスを保有している。
(IRuniverse K.Kuribara)