中国の寧徳時代新能源科技(CATL)が運営する江蘇省のリチウム鉱山の操業再開にめどが立ってきた模様だ。中国経済紙の金融界(電子版)は6月18日、「CATLの鉱山再開に当局の許可が下りた」と伝えた。鉱山は2025年8月から法令改正に伴い操業を停止している。再開による供給増観測で、炭酸リチウム価格は中国の取引所で急落している。
■29年までの3年間の操業が可能か
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CATLは車載電池の世界最大手で、電池の原材料であるリチウム生産も手掛ける。中国では江蘇省宜春市に大規模なリチウム鉱山を抱える。しかし、この鉱山は中国が2025年7月1日に施行した改正鉱物資源法の影響で閉山に追い込まれていた。
金融界によると、江蘇省の資源自然庁が6月17日にこの鉱山の操業認可を出した。認可期間は2026年6月17日-2029年6月17日の3年間という。CATLのリチウム鉱山を巡っては、2025年秋にも「ゴーサインが出ている」などの観測が流れ、中国内外のリチウム供給量への影響が注視されていた。
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■炭酸リチウム価格、中国の取引所で一時12%安
供給拡大の観測から、リチウム価格には下押し圧力が強まっている。広州先物取引所の炭酸リチウム価格は、ベンチマークである先物2609が6月23日にRMB15万7000/トン程度で取引している。中国の新浪網のデータを見ると、2609価格は6月18日に一時15万3000を割り込む水準に急落し、下落率は12%を超えた。中国の取引所は、6月19日は端午節の祝日で休場。その後、連休明けの6月22日も小幅に下落し、23日になってやや持ち直している状況だ。
中国の炭酸リチウム取引状況

(出所:広州先物取引所)
炭酸リチウム価格は、国際価格の場合はもともと下押し圧力が強まっていた。ベンチマークである中国の99.5%探索リチウム価格は6月19日にRMB16万5500/mtと、4月半ば以来の安値水準で推移する。5月半ばの直近高値から調整が進むが、EU価格が5月末から横ばいなのと比べると、明らかに下落の圧力が強まっていた。ただ、下落基調はCATLの操業再開観測が浮上する前であり、今後は一段安となる可能性をはらむ。
過去3ヶ月間の中国とEUの炭酸リチウム価格の推移(99.5%)(RMB/mt)($/kg)
