インドネシアニッケル精錬大手のPT ガンバスター ニッケル インダストリー (GNI)は6月25日、自社ホームページ上で、「インドネシアの支払停止手続(Penundaan Kewajiban Pembayaran Utang、PKPU、日本の民事再生手続に相当)下に置かれた」と発表した。原料不足のうえ、親会社である中国企業の破産も響いた可能性がある。
■裁判所の仲介で債務返済
プレスリリース: PRESS RELEASE - Status PKPU Sementara PT GNI - PT GNI
PKPUは裁判所が取り持つ形で債務の返済を計画する制度。GNIは債務返済計画を裁判所に提出し、債権者への返済を進めることになる。GMIは発表資料中で、「裁判所の判決に記されたすべての規定を尊重・遵守する」と述べた。
■開業当初から火災や暴動
GNIは2021年に当時のジョコ・ウィドド大統領の肝いりで開業した同国のニッケル加工工場の花形。中国の江蘇省徳龍ニッケル業の子会社で、中部スラウェシ州に工場がある。
ただ、徳龍ニッケルを巡っては、6月上旬に中国現地メディアが「浙江省の裁判所が破産申し立てを受理した」と伝えたばかり。GNIを巡っても、開業当初から火災による死亡事故や周囲住民などの暴動が相次いだうえ、2025年半ばには、「2024年初めから20の生産ラインのうち15以上が停止している」と伝わっていた。
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■鉱石不足、フィリピン産に頼るもルピア安重荷
インドネシアのニッケル加工業は原料不足に苦しんでおり、GNI以外にも減産に踏み切るケースが出ている。主な要因は当局による採掘統制だ。企業はフィリピンからの鉱石輸入に頼るが、インドネシアルピアが過去最安値圏にあるため購入価格が膨らむ。電気料金の高騰などもコスト増大につながっている。