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工作機械26年6月受注速報 6月受注は前年同月比52.8%増の2035億円と月間最高額更新し、初の2000億円乗せ 2026年上半期も同期比35.7%増の1兆553億円と初の1兆円超え

2026/07/10 05:07 FREE
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工作機械26年6月受注速報 6月受注は前年同月比52.8%増の2035億円と月間最高額更新し、初の2000億円乗せ 2026年上半期も同期比35.7%増の1兆553億円と初の1兆円超え。半導体設備投資の活況、データセンター関連投資拡大、防衛に絡んで航空・宇宙・造船向けなども寄与。工業会は26年2兆円に受注予想増額も、内需の補助金特需、フィジカルAI関連、円安も加わり、さらに上振れ期待。

工作機械工業会受注速報 26年6月受注52.8%増2035億円、初めて月次2000億円突破

 

6月受注52.8%増2035億円と過去最高額更新、3月1935億円抜き初めて2000億突破

7/9の15時に日本工作機械工業会の2026年6月受注速報が開示された。6月受注は2035.15億円(同月比52.8%増、前月比15.0%増)と12カ月連続同月比増加、前月比で3ヵ月ぶりに増加し、26年3月の1935億円を抜き単月最高額更新、初めて月間2000億円大台超えとなった。内外ともにAI関連の需要が押し上げ、内需特需、円安も寄与している。

内訳は外需が1454.99億円(同月比56.0%増、前月比10.5%増)と21カ月連続同月比増加となった。9ヶ月連続で1000億円を突破、2026年3月の1429.97億円を抜いて過去最高額更新となった。米国ではデータセンター増設に向けて発電用タービン向けの大型機や航空宇宙関連、中国でのNC工作機械振興策の継続、風力発電やデータセンター関連の光通信関連向け、またフィジカルAI投資などで新規投資が大きな伸びを示すなどがある。

内需は580.16億円(同月比45.5%増、前月比28.0%増)と6ヶ月連続同月比増となった。前月比で3か月ぶりに増加、増勢が高まる方向にあり、22年6月の586.52億円以来の数字となった。6月としては06年ピークの648.89億円に対し90%水準まで到達した。ここにきて半導体生産の拡大、データセンター設備投資の活況に伴いデータセンター向け冷却装置、自家発電設備向けなどの需要が拡大、さらに省エネ補助金の申請の中で先行的な発注も加わっている。7月からは総額3000億円規模の「中小企業省力化投資補助事業」(省力化補助金)特需効果が本格的に寄与するとみられ、内需もさらに拡大テンポを加速するとみられる。

 

 

2026年上期工作機械累計受注は前年上期比35.7%増の1兆553億円と初めて1兆円超え

 2026年上期累計受注は前年上期35.7%増の1兆553億円となり、2018年上半期の9640億円を抜き、半期で初めて1兆円超えで最高額更新となった。

 内訳は外需が7824億円(同期比40.9%増、前年下期比28.6%増)と、2半期連続で最高額更新し、初めて半期7000億円台乗せに。内需も2729億円(同期比22.8%増、前年下期比24.8%増)となり、2022年下期の2907億円以来の数字となったが、ピーク時2018年上期の3878億円の7割水準にとどまる。

 工業会では6月に2026年暦年予想を2兆円(前年比24.7%増)に引上げた。ただし6月が単月2000億円超え、さらに今後、国内では大型補助金の特需、外需も海外のデータセンター需要や半導体設備投資拡大、さらにはフィジカルAI関連での設備機械増設、また隠れた需要として欧米向けでは防衛産業向け、航空宇宙向けなども加わる。さらに外需は円安推移による日本製工作機械への発注加速などもあり、工業会予想をさらに上回る受注の勢いがある。現在、生産能力の限界もあるものの、2026年の工作機械受注は2兆1500億円程度まで拡大が期待できる。

 

鍛圧機械6月受注は同月比31.1%増の304億円と2カ月連続で300億円超え

金属加工機械である鍛圧機械の6月受注(7/8発表)は304.4億円(同月比85.2%増、前月比7.1%減)と2カ月連続で300億円超えとなった。6月としては2022年の361億円以来の数字となった。内訳は国内が111.99億円(同月比13.7%減、前月比23.3%増)と再度同月比減3か月ぶりに転じたが、再度100億円の大台を回復した。鉄鋼2.2%減、金属20.6%減、輸送51.3%減、一般機械向け5.5%減で、電気のみ31.5%増。輸出は192.41億円(同月比88.2%増、前月比18.7%減)と大幅増、月間過去最高額更新の5月236.73億円には及ばないが、高水準を維持した。北米2.2倍、南アジア12.1倍、一方で、中国32.7%減、東南アジア47.4%減、欧州12.0%減など、地域差が大きい。

 機種別ではプレス系が194.4億円(同月比80.1%増、前月比17.2%減)と、2017年3月の259億円以来の月間200億円乗せとなった5月に対し減少も高水準。特に超大型プレス4.7倍(5月も4.2倍)など、大型商談が寄与、また周辺装置も93.8%増と伸長した。その他も油圧プレス2.9倍など、輸出が好調。板金系は110.03億円(同月比11.4%減、前月比18.4%増)と、2か月連続同月比減少となった。パンチング18.0%減、レーザ・プラズマ9.8%減、ブレーキ・シャー7.5%減に。全体として内外ともに不調。

 

26年上期鍛圧機械累計受注は前年上期比25.7%増1527億円と22年上期以来の数字

 26年上期鍛圧機械累計受注は前年上期比25.7%増、前年下期比26.5%増となった。半期1500億円乗せは22年上期の1509億円以来の数字。

内訳は外需が802億円(同期比74.3%増)と伸長、過去最高額更新とり、初めての800億円乗せ。国内は725億円(同期比3.7%減)と、6半期連続で700億円台にとどまる。

機種別ではプレスが881億円(同期比56.9%増)と、22年上期の823億円を抜き、18年年下期の912億円に迫る。海外での大型機受注が貢献している。一方、板金機械は637億円(同期比3.7%減)。高水準を保っているものの、700億円の壁を抜けない状況が続いている。

 

 

 

 

工作機器5月生産は同月比8%増と13カ月連続増、ボールネジ、直動軸受6ヶ月連続増

工作機械に関連する工作機器について、日本工作機器工業会が7/8に発表した26年5月生産額が、同月比8%増の136.44億円と13ヶ月連続で同月比増を記録した。この中で、主力ボールネジは30.60億円(同17%増)、直線運動用軸受も46.85億円(13%増)と6カ月連続で同月比増加となった。ツバキ・ナカシマが統計から抜けた影響を除くと21カ月連続同月比増加となっている。両製品とも工作機械が6月に過去最高受注額を突破していることや、半導体製造装置向けが本格受注拡大に寄与している。

 

特に、ボールねじ(17%増)、直動軸受(13%増)が実質21カ月連続で増加している点が極めて重要。これらは工作機械自体の製造に使われるだけでなく、半導体製造装置(特に露光装置やCVD/ALD等の成膜装置、エッチング装置における高精度なウェーハ位置決めステージ)のコア部品。工作機械本体の受注増と要素部品の増産が同時進行していることは、半導体製造装置メーカーからの部品調達が本格化している(=数カ月後の装置出荷増に直結する)強力な裏付けとなる。

 

 

 

H.Okamoto

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