Loading...

メタルドゥ 熊谷工場を訪問~東日本の新たなレアメタルリサイクル拠点へ~

2026/07/21 17:01
文字サイズ
メタルドゥ 熊谷工場を訪問~東日本の新たなレアメタルリサイクル拠点へ~

16日、IRunverseは東日本の新たな拠点となるメタルドゥの3rd物流センター(埼玉県熊谷市三ケ尻3638番地)を訪問し、施設や設備、今後の展望について話を伺った。
 

3rd物流センターは、広大な敷地(約1750坪)を活かしたレアメタルスクラップ、リチウムイオンバッテリースクラップの保管・加工・物流機能を備えた拠点であり、東日本エリアの事業拡大を担う重要な施設として位置付けられている。

工場の特徴の一つが、敷地が広くなったことで以前の東京物流センター(東京都大田区)ではできなかったコンテナの扱いが可能になったことである。これまで西日本の拠点を経由していた物流に加え、東日本でも効率的な輸送体制の構築を目指しており、将来的には関東の主要港を利用した輸出入も視野に入れているという。輸送距離やコストの削減だけでなく、迅速な物流体制の構築にも期待がかかる。

実際にコンテナ積みを行っている様子
 

 3rd物流センターには、ハイス鋼やニッケル・モリブデン・タングステンなどを含むレアメタルスクラップをはじめ、サーメット、超硬スクラップ、ステンレス系スクラップなど、多種多様なスクラップが保管されていた。広い敷地を活かし、検品前後の保管エリアを分けるなど、効率的な管理体制も整えられている。          

また、現在は電池リサイクル設備の整備も進められており、お盆明け頃の本格稼働を予定しているとのこと。リチウムイオン電池のリサイクル需要が高まる中、東日本における処理拠点としての役割も期待されている。ちなみに、3rd物流センターの建屋内には、すでにブラックパウダーの処理生産設備は据えられていたが、処理能力としては、既設置の大阪市西淀川区のプラントの倍以上の処理能力があるとのこと。
実際に処理過程で重要な金属検査をしている様子を見させてもらった。検査によりどのくらいのマテリアルが含有されているかを精査することは、同社に欠かせない技術であり工程である。担当者からは、「結果を確認した上で、自分の目で見て精査することが一番知識を必要とし、見極めるのが難しい」との声が聞かれた。

電池リサイクルはパートナー企業とともに進めていく。また熊谷は全国でも有数の猛暑地域として知られるが、3rd物流センターでは塩分補給や暑熱対策を徹底し、安全な作業環境づくりに努めている。一方で、その暑さを生かし、パウダー系やスラッジ類の乾燥工程への活用も検討されているという。

同社の金子氏、杉本氏は「3rd物流センターを東日本の中核拠点として育てていきたい」と語る。熊谷という立地上、北関東、東北、北海道からの集荷も増やしていく見通しで、この3rd物流センターにおいては、これまでの東京支店での扱い量から倍増させていく目標を掲げている。

同工場周辺には多くの金属素材系工場が集まっているが、とりわけ、元からメタルドゥがおつきいあのあるキンキメタル産業とは近く、雑多なニッケル混合スクラップの溶解処理はジャストインタイムでできるようになる。物流・加工・リサイクルを一体化した3rd物流センターは、今後のレアメタル循環を支える新たな拠点として、その役割がますます大きくなりそうだ。

Oshiro

関連記事

新着記事

ランキング