Loading...

コバルト市場近況2026#7 さえない、夏休み入りで取引低迷 硫酸コバルト安い

2026/07/20 18:39
文字サイズ
コバルト市場近況2026#7 さえない、夏休み入りで取引低迷 硫酸コバルト安い

 2026年7月のコバルト価格はさえない動きが目立っている。調達企業が夏休みに入り始め、取引量が低迷している。電池向けの硫酸コバルトが値下がりし、9か月ぶりの安値を付けた。

 上海有色網(SMM)は7月18日までのレポートで「暑さが厳しくなるにつれ、下流の企業が次々と夏休みに入り始めた」とし、「7-8月の伝統的なオフシーズンが始まった」と指摘した。スポット的に取引される場合も低価格での売買になっているといい、「関係者の間には強い様子見気分が広がっている」(SMM)と分析している。

■硫酸コバルトとHGコバルトの下落目立つ

過去3か月間の硫酸コバルト価格の推移(20.5%min China)(RMB/Mt)

 

 特に下落基調が鮮明なのが電池向けの硫酸コバルトだ。7月17日に仲値RMB8万5000/mtと、2025年10月以来の安値に下げた。1月9日-2月5日のRMB9万5000をピークに下落が続く。

 電池材料では、7月半ばにインドネシアでニッケル政策への憶測からニッケル・コバルト混合水酸化物(MHP)価格が高騰した場面があったが、中国の硫酸コバルトには影響しなかった。

 

過去3か月間のHGコバルト (Co99.8%)($/LB) 価格の推移

 

 航空機向けなどハイグレードのHGコバルトも値下がりしている。7月に入り節目の仲値$29/LBを割り込んだ。7月17日には$28.725に下げた。

■LG小動き、LMEは横ばい

過去3か月間のLGコバルト (Co99.3%)($/LB)価格の推移

 

 ベンチマークとなるLGコバルトも値動きは乏しい。7月10日に仲値$26.25/LBを付けた。一時$26.1に下落した場面でからは持ち直したが、下落前水準の$26.3には届いていない。

 

過去6か月間のLMEコバルト価格の推移($/ton)

 国際価格のLMEコバルトは1月7日に高値$5万5835/tonを付けた後、中期で横ばいが続く。7月19日高値は$5万5880。

■Topics

7月10日、7月1日

 米ブルームバーグ通信は7月10日、「コンゴ民主主義共和国(DRコンゴ)の税務総局(DGI)が7月9日に、スイス資源大手グレンコアが同国内で運営する銅・コバルト鉱山を一部封鎖した」と伝えた。納税でトラブルがあったとみられる。

 

関連記事: コンゴ政府、グレンコア鉱山を一部封鎖 納税トラブル、銅とコバルトの生産中断・外電

 

 コンゴはコバルト産業への統制を強める。7月1日には、1-6月期の輸出割当のうち未使用分を没収し、「戦略物資」への格納を始めた。

 

関連記事:コンゴ、未使用分のコバルト輸出を没収 1-6月割当分、戦略物資に格納へ・外電

 

6月30日

 DOWAホールディングスは6月30日、子会社のDOWAエコシステムが、使用済みリチウムイオン電池(LIB)からニッケル・コバルト硫酸塩の回収プロセスを開発し、正極材メーカーへの直接販売に向けた実証試験を開始したと発表した。

 

関連記事:DOWA、使用済みリチウムイオンバッテリーからのニッケル・コバルト硫酸塩の回収プロセスを開発

 

6月24日

 阪和興業は6月24日、インドネシア共和国でMHP製造事業への参画を決定したと発表した。

 

関連記事:阪和興業、インドネシアのニッケル・コバルト材料製造事業に参画

 

6月24日

 ハンガリー地元当局は6月24日、同国内にある中国企業・恩捷股份(Semcorp)の工場に閉鎖を命じた。コバルトなどの流出による環境汚染が理由。

 

関連記事: 中国電池大手に操業停止命令、ハンガリー電池産業10年の転換点

Kure

関連カテゴリ

関連記事

新着記事

ランキング