「DREAM Solar兵庫豊岡」で発電量・収入共に最大約40%向上へ
大和ハウスグループの大和エネルギー株式会社(本社:大阪市阿倍野区、社長:東 武)は、8月3日、同社が運営する太陽光発電所「DREAM Solar兵庫豊岡」(兵庫県豊岡市)において、FIT(固定価格買取制度)終了後も、より効果的に活用していくため、長期安定稼働と発電効率最大化に向けて当社過去最大規模のリパワリング(※1)を実施した。発電量・売電収入ともに初年度計画値で最大約40%の向上を見込んでおり、あわせて撤去既設太陽光パネルのリユースにも取り組む。
※1.主要機器の性能向上や旧式設備の刷新などを行うことで、発電量を高める取り組み。
日本国内の太陽光発電の導入は、2012年7月のFIT開始以降、大きく拡大した。資源エネルギー庁によると、太陽光発電の発電電力量は2011年度の48億kWhから2022年度には926億kWhへ増加し、総発電電力量に占める割合も0.4%から9.2%へ上昇している。今後、太陽光発電設備を長期的に安定運用していくためには、太陽光パネルの出力低下やパワーコンディショナ(※2)の経年劣化に対応するために、点検・更新など適切な維持管理が重要となる。
同社はこれらの課題に対応するため、発電事業およびEPC事業(設計・調達・建設)で培ったノウハウを活かし、既設発電所の価値最大化に向けたリパワリング事業を推進している。
このたび、その取り組みの一環として、「DREAM Solar兵庫豊岡」においてリパワリングを実施した。「DREAM Solar兵庫豊岡」は、2017年に取得した稼働済の太陽光発電所であり、運営開始から約9年が経過する中で、設備更新による発電効率の向上と長期安定化稼働の実現を目的として、太陽光パネルやパワーコンディショナを全面的に更新した。
※2.太陽光パネルで発電した電気を、実際に利用できる電気に変換できる装置のこと
なお、同社が運営する太陽光発電所ではこれまでも部分的な機器交換やメンテナンスを実施してきたが、太陽光パネルおよびパワーコンディショナを全面的に更新するリパワリングとしては、同社において過去最大規模となる。同件では、株式会社ニチモ(東京都中央区)がマルチライニングシート(※3)の敷設や太陽光パネルの交換をはじめ、リパワリングに伴う工事全般を担当した。
具体的には、従来の片面受光型パネルを表裏の両面で発電できる両面受光型パネルへ更新するとともに、敷地内に防草効果を備えた、白色のマルチライニングシートを敷設し、地面からの反射光を活用することで発電効率の向上を図った。
また、パワーコンディショナについては、発電した電力を少数の大型機器でまとめて変換する「集中型」から複数の小型機器で分散して変換する「分散型」へ更新。これにより、一部機器が故障した場合でも発電所全体への影響を抑えられるほか、保守性の向上や運用コストの低減を実現している。
なお、今回撤去したパネルについては廃棄せず、伊藤忠メタルズ株式会社(東京都港区)を通じてリユースパネルとして再活用することで、環境負荷にも配慮した取り組みとしている。
※3.太陽光発電所のパネル下の地表に敷設する防草および反射効果を目的としたシートのこと

同取り組みを通じて得た、発電量解析による効果検証の結果を踏まえ、自社で運営する発電所において順次展開を進めていく。また、同様の課題を抱える他の発電事業者や、同社が太陽光発電設備の施工・導入を手掛けた顧客に対しても、リパワリングの投資対効果の試算から設計、施工、アフターフォローまでをワンストップで提供するサービスを展開していく方針だ。
さらに、撤去したパネルについては、引き続き国内外のパートナー企業と連携しながらリユース・リサイクルを推進し、資源循環の取り組みを強化していく。
【発電所概要】
名 称 | DREAM Solar兵庫豊岡 |
所在地 | 兵庫県豊岡市日高町久斗 |
設備容量 | DC容量:2,163.59kW AC容量:1,890kW |
FIT期間 | 2014年2月~2034年2月 |
【リパワリング工事概要】
着工日 | 2026年3月12日 |
竣工日 | 2026年5月31日 |
変更前 | パネル:片面 245W×8,820枚(2,160.9kW) パワーコンディショナ:630kW×3台(1,890kW) |
変更後 | パネル:両面 445W×4,862枚(2,163.59kW) パワーコンディショナ:105kW×18台(1,890kW) 全面マルチライニングシート(白色の防草シート)設置 |
(IR universe rr)