JFEテクノリサーチは3日、グリーン水素製造技術の研究開発を支援する「水電解評価試験装置」の販売を開始すると発表した。
同装置は、水電解単セルに対して電流・電圧・温度・流量・圧力などの条件を精密に制御しながら、初期性能から長時間の耐久性まで一貫した電解性能評価を可能にするもの。水電解セルの各種部材(触媒、電極、膜、多孔質輸送層、セパレータ)の研究開発やセル設計に有益な試験データを提供する。また、接液部に金属を使用しない構造としたため、金属イオン溶出の影響を排除し、水電解セルが有する性能を高精度に評価できる。

装置最大の特長は、試験液が接触する配管や流路などの接液部に金属材料を一切使用しない「金属フリー構造」を採用していること(セル本体は金属製)。金属イオンの溶出による試験への影響を抑制し、触媒、電解質膜、電極、ガス拡散層など部材本来の性能を高精度に評価することが可能となる。
また、PEM形だけでなくAEM形においても、金属腐食や不純物混入の影響を低減し、信頼性の高い評価環境を提供する。また、ポテンショスタット(電位制御電源)をオプション設定することで、PEM形水電解セルの起動停止模擬試験にも対応可能だという。
(IRuniverse K.Kuribara)