日本製鉄は23日、完全子会社であるUnited States Steel Corporation(USスチール)が、ペンシルバニア州モンバレー製鉄所エドガー・トムソン地区に、新たな熱延設備を建設することを決定したと発表した。同投資は、日本製鉄がコミットしている110億ドルの投資計画の具体化のひとつであり、設備投資額は約30億ドル。
投資により、老朽化した既存設備を新鋭設備へ更新し、年間生産能力を現在の約220万トンから約350万トンへ拡大。これにより、自動車、家電、エネルギー分野をはじめとする幅広い需要に対応できる製品供給体制を構築する。
加えて、ウォーキングビーム加熱炉、サイジングプレスなどの導入により、生産性向上、省エネルギー化、歩留まり改善および品質の安定化を実現。顧客への高品質な鋼材の安定供給に貢献していく。必要な許認可取得後に建設を開始し、2029年後半の稼働開始を予定する
また、熱間圧延工場プロジェクトとは別に、エドガー・トムソン工場では約1億ドルを投じて高炉スラグ造粒機の建設が進められているという。このシステムは、高炉スラグを密閉系で冷却・処理し、製鉄副産物をセメントや建設資材として利用できる材料へと変換するもの。同時に、露天掘り処理、埋め立て処分、およびそれに伴う排出量を削減するとしている。
(IRuniverse K.Kuribara)