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鋼板類の海外輸入材に警戒感 東京製鐵

2019.10.21 13:24

 21日、東京溜池山王の東京製鐵本社オフィスで、恒例の記者会見が行われた。

 同社の今村常務は、会見冒頭、11月の製品販価について全品種据え置きを発表した。

 

 以下、品種別ベース価格、トン当たり円。

  H形鋼=8万3,000円

  縞H形=9万3,000円

  I形鋼=8万4,000円

  溝形鋼=8万1,000円

  角形鋼管=7万7,000円

  厚板=7万7,000円

  U形鋼矢板=9万5,000円

  異形棒鋼=6万2,000円

  ホットコイル=6万7,000円

  酸洗コイル=7万2,000円

  溶融亜鉛メッキコイル=9万1,000円

  縞コイル=7万円

  熱延鋼板=7万3,000円

  酸洗鋼板=7万7,000円

  縞鋼板=7万6,000円

 

 輸出環境は、ホットコイルで460~480ドル、H形鋼で580~600ドル。いずれも先月に比べ30ドル程度の下落となった。

 

 10月の東京製鐵の生産量は、20万5,000トン、H形で9万トン、ホットコイルで8万トン、輸出が2万トン、厚板で1万5,000トン。

 

 今村氏はマーケット状況について

 「海外マーケットは、米中貿易摩擦の長期化や、政治的リスク要因で、市況は弱含みとなり、景気減速感などの要因も加わり買い控えや市況下落などに繋がっており、製品相場も下落した。

 にもかかわらず、原料コストは高止まりとなっており、ミルによっては、とてもではないが採算が取れないという理由から、市場より退出する動きも見える。このように、プレイヤーが市場から退出するという状況は長続きしないとも見える。

 国内マーケットは、天候要因もあったが、止まっていた流通の方も動きはじめ、建材品種では、元々需要は旺盛で、ボルト問題解決に引き続いて、止まっていた中小物件が動き始めた。しかし、鋼板類では、安い輸入材のオファーが続き、在庫水準は依然高く、在庫整理は鈍いままとなっており、国内の上昇気運に水を差す結果となった。

 未だ製造コストが高くついたままであるため、本音としては値上げをしたいが、市場動向を見て全品種据え置きを決めた」と語った。

 

 

海外で値下がり続ける鋼板類

 今村常務は続けて

 「鉄鋼需要は、今年から来年にかけて、1.7%増加するという試算が出ている。今年に関しても需要落ちていない。新興国では、インフラ整備も行われている。

 しかし、海外では急ピッチで薄板の価格が下がった。ホットコイルも異様な値下がりを示している。400ドル半ばを切るような値段になり、これでは採算は取れずマーケットに参加できない。その異様な安値でまだマーケットに残っているのは、ロシア、インド、一部中国のミルとなっているは、弊社も当然その中から退出した」という。

 

 また中国については

 「中国も状況は変わっていない。中国の9月の粗鋼生産は8277万トンで、年間ベースで過去最高に達する勢いだが、対して鋼材輸出は、9月では533万トン。中国発の鉄鋼需給の崩れは、引き続き見られない」と話す。

 

 国内については

 「先月の値下げで、一時市場に混乱が見られたが、その後落ち着いている。ボルト問題、流通問題は改善に向かっており、荷動きも良くなってきていると見る。ただ、薄板については、高い在庫レベルが維持され、在庫整理も進んでいない。輸入材の増加と市況の下落が障害になった」と話す。

 

 スクラップに関しては

 「先月、建値の値下げで、田原で4回の2000円、岡山、高松で3回の1500円、宇都宮、九州で2回の1000円の値下げを行った。10月9日の関鉄源では、2万2293円、マイナス2556円で決着した。

 8月より、値下げペースが緩やかになった。ただ、スクラップ業から見ると弱含みと思われる。

 韓国からの引き合いが、2万2000円。アメリカのコンポジットで、182ドルで、35ドル程度の下落が見られた。しかし、米屑のトルコ向けが、226ドルだったのが244ドル、バルチックも222ドルから242ドルと、40ドル程度反発しているところが気になる。台湾向け、ベトナム向けも5~10ドル上がってきている。この辺は気になるところだ。」とのこと。

 

 鉄鉱石、原料炭が高止まりする中、スクラップだけが安いままというのは、経済原則からすれば、理にかなっていないと今村氏は語り、最後に

 「今は、我慢の時期だ」と述べて会見を終えた。

 

 

(IRUNIVERSE Hatayama)

 

 

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