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ドクターE 江守哲の投資必勝法 なぜ今、金を買うべきなのか? その2

2020.07.03 15:26

ドクターE 江守哲の投資必勝法 なぜ今、金を買うべきなのか? その1」からの続き

 

 投資家が買っているのは、実際に金への投資リターンが高いことも背景にある。例えば、過去20年間の主要資産の投資リターンを見ると、実は金が非常に良いパフォーマンスを示している。過去10年では、昨今のハイテク株の上昇を背景とした米国株の上昇に譲るものの、それでも年率5%近いリターンが出ている。

 

 

*主要資産の投資リターン(年率、%)

グラフ

 

 

 さらに、金は株価が上昇したときには、株価と順相関すなわち同時に上昇するものの、株価が下落した際には逆相関になっている。これは、金融市場が混乱をきたし、株価が急落した場合、金価格も一緒に下がる可能性が低いことを示している。したがって、賢明な投資家は、株式に投資する際には、リスクヘッジのためにあらかじめ金を購入するのである。このように、リターンもしっかりとしており、株式との相関が低い金をポートフォリオに組み込むことはきわめて自然であり、かつ常識なのである。このような考え方が世界的に広がっていることが、金価格の下値を支えていることは間違いないだろう。

 

 

*S&P500とコモディティ・金の相関関係

グラフ

 

 

 ちなみに、金と日本株を毎月同じ金額を積み立てて投資した場合、下記のチャートが示すように、金の方がリターンは高くなっているのがわかる。したがって、これまで株式投資一辺倒だった日本の投資家は、むしろ金への投資を増やすべきなのである。ただし、金一辺倒というわけにもいかないだろう。私が勧めているのは、金と株式を同金額保有するという方法である。そうすれば、下記のチャートの「ポートフォリオ」で示されるように、資産の変動はかなり安定し、資産もゆっくりと増えていくのである。ぜひ参考にしていただければ幸いである。

 

 

*日経平均株価と金への投資成果

グラフ

 

 

 金を買っているのは投資家だけではない。実は各国政府・中央銀行も買っている。そのトップは中国であり、ロシアである。このような国々には反米国家が多い。近年金を買っている国には新興国が多いが、彼らは外貨準備の一環として金を買っている。保有する米ドルが使用できなくなったり、自国通貨が安くなったときのために、資金的な余裕があるうちに外貨準備を金に換えることを行っている。四半期ベースで見れば、おおむね100トンから150トンを毎四半期ごとに購入している。これらの国の金購入がネット買い越しになったのは2010年以降だが、それ以降は常に安定的に金を買っている。これらの金購入も金価格を支えていることはいうまでもないだろう。

 

 

*中央銀行の金購入量と金価格の推移

グラフ

 

 

 一方、供給面を見ると、生産量が増えていないことが確認できる。近年の金鉱山生産量はおおむね安定しているが、大きく増えることも減ることもない。業界ではむしろ生産は頭打ちになってきているとの声が多いくらいである。これは、2011年に金価格が高値を付けたあとに大きく値下がりした際、新規の鉱山生産に着手できず、それがいまになって生産量の頭打ちにつながっているという経緯がある。そのため、今後もしばらくは増産されないとみられており、これも潜在的に金価格を押し上げることになるだろう。

 

 

*金鉱山生産量の推移

グラフ

 

 

 こうやって見ていくと、現在の金市場には強材料しか見当たらないように感じられる。市場では、金価格が2000ドルに達するとの声も聞かれ始めているが、その水準はもはや通過点でしかないのかもしれない。

 

 さて、このたび、新刊「金を買え 米国株バブル経済終わりの始まり」(プレジデント社)を上梓した。金投資の重要性、基軸通貨ドルの行方、米中新冷戦の結末や覇権国家の移行などについて解説している。ぜひご一読いただければと思う。

 

 

図

 

 

(ドクターE 江守哲 編集IRUNIVERSE)

 

 

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