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豪WA州、ハエを使った有機廃棄物リサイクル事業に約10 万ドルの割り当てを決定

2020.09.23 16:45

 豪WA州政府は9月21日、Broome地区のWaste Not Food Recycling事業への支援として、97,039ドルの配分を発表した。これはハエの幼虫(ウジ虫)を使って有機廃棄物を食べさせることで、飼料・肥料製品用のタンパク質に変換するというリサイクルのプロジェクトで、ブラックソルジャーフライ(アメリカミズアブ、Black soldier fly)養殖施設が間もなくBroomeに開設されるという。

 

 ちなみに今年6月にも豪州国内でのハエを使った有機廃棄物のリサイクル事業をご紹介したが(参考記事:「ロボット工学とハエの幼虫で食品廃棄物に立ち向かう -豪Goterra社の取り組み」)、今回のプロジェクトは、これとはまた別の取り組みのようだ。

 

 Waste Not Food Recyclingは、このプロジェクトによって、Broomeでの埋め立て地行きとなる有機廃棄物量を削減し、同時に地元の牧畜・養殖業のためのタンパク質製品の製造、劣化した土壌を改善する有機肥料の提供、Kimberley地域での雇用促進を目指している。州政府の公式発表には、成功すれば豪州北部全域の有機廃棄物管理のモデルとなる可能性があると書かれており、このプロジェクトへの期待のほどが伺える。

 

 ハエ農家のLauren Bell氏は、ハエという、普段は嫌悪されたり恐れられたりすることの多い存在を使用することについて、豪ABC Newsに「私はこの事業に嫌悪感を勿論感じていないし、それどころか、文字通り、将来の産業であると踏んでいます」、「そのうち、どの町にもハエの養殖場ができるかもしれません」とコメントした。彼女は今年、 WA AgriFutures Rural Women's Awardの次点に選ばれている。

 

 このプロジェクトで使われるのは(先述したGoterra社のプロジェクトもそうであったが)ブラックソルジャーフライと呼ばれる、豪州では一般的に生息するハエの一種の幼虫である。このハエは害虫ではなく、成虫しても人間をリスクに晒すことはなく、管理も容易であるという。Bell氏はこうした懸念についても、人々が想像するよりずっと安全で、街中をハエが飛び交うといったことにはならないと述べている。

 

 ブラックソルジャーフライの幼虫が彼らの目に留まったのは、食品などの有機廃棄物を利用可能な脂肪とタンパク質に変換する能力を有しているからである。Broomeのパイロット施設ではまず、ウジ虫を乾燥させ、粉砕して粉状にしたものを養殖用の飼料として試験的に利用することが計画されている。ケルビン(淡水エビの一種)、バラマンディ(白身の魚)、ワニなどが餌付け候補に上がっているそうだ。また、ウジ虫の排泄物は、肥料として利用される予定である。

 

 

(Ayako Crnokrak)

 

 

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 豪州シドニー在住。翻訳・執筆のご依頼、シドニーにて簡単な通訳が必要な際などには是非お声がけください→ info@iruniverse.co.jp(窓口:川合)

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