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ACE社 米テキサス州に北米最大の鉛蓄電池&LiBリサイクル工場建設

 

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 バッテリーリサイクルエンジニアリング企業のエース・グリーン・リサイクリング社‘ACE Green Recycling(https://www.acegreenrecycling.com/ )は米国テキサス州で米国最大のバッテリーリサイクリングパークの建設計画を発表した。

 

 テキサス州の40万平米の用地には鉛バッテリーとLiBの二つのリサイクルが可能になる。これらの2つのリサイクルは自動車、通信産業及び携帯電話・ラップトップPCにはどうしても必要なリサイクル施設である。

 

 リサイクル施設は2023年第3四半期にはその事業計画のフェーズ1計画で同社のゼロエミッション鉛バッテリーリサイクル事業が始まり、LiBリサイクルがその次に続く予定である。

 

 この計画が予定通り進捗すると、ACE社は2025年までに鉛バッテリーを10万トン/年、LiBを2万トン/年、処理できる体制となる。

 

 従来バッテリーリサイクルは製錬プロセスで操業は1,000℃と言う極めて高温を維持する為に高価で環境に影響する燃料を使い、GHG(温暖化ガス)を使い作業者に有害な作業環境条件にさらす。

 

 従来の鉛バッテリーリサイクルに比べてエース社の保有する鉛バッテリーとLiBのリサイクル技術では、NO WASTE&ZERO CARBONという画期的なりサイクルプロセス技術であり、現在、日本含めて世界中でセールスプロモーションを展開している。

 

→(関連記事)革新的なバッテリーリサイクルエンジニアリング企業ACE社がMSP社と提携

 

 エース社は更にソーラー発電でリサイクルプラントの操業が可能としており、リサイクル施設のスコープ2排出も削減可能である。

 

 エース社はテキサス州を米国の同社の旗艦リサイクル施設の建設用地と認識している。人口が増加し、廃棄自動車の排出場所に近く、テキサス州はエース社の新規リサイクル施設の適切な建設場所として明白な場所の様だ。

 

 十分なリサイクル能力の不足している米国は現在大量のスクラップバッテリーをメキシコやアジア諸国へ輸出しており、その為新規のバッテリー材料不足をきたしている。

 

 テキサス州で大規模なリサイクル施設を建設する事でエース社はバッテリー製造材料や新規バッテリーの外国からの輸入依存を削減でき、それが結果的に世界のサプラーチェーンの改善にも繋がる。

 

 エース社の共同創業者でCEOのNishchay Chadha氏は、テキサス州の立地は重要で最高のエンジニアリングと技術能力を有する世界規模のエネルギー問題解決が可能な場所だと述べている。

 

 エースの新規施設の目的はアメリカの将来へ持続可能でよりグリーンな革命のひとつをもたらすと。テキサス州の施設が稼働すると鉛バッテリーを5百万個処理して、GHGガスの排出を5万トン削減し1,000万ポンドの有害廃棄物の埋立が回避できるという。

 

 更にテキサス州で100人の直接・間接の雇用が生まれ地域経済に十分な給料の雇用が貢献できると。エース社はLiBのリサイクルに関しても今後その詳細を明らかにすると表明している。

 

 グリーンテクノロジーのスタートアップは自身と協力者のファンドで幾つかの戦略的で投資者によりテキサスリサイクリングパークを立ち上げる計画だ。エース社の共同創設者でチーフ技術責任者のVipin Tyagi博士は、我々の米国初の施設をテキサス州で立ち上げる事は地域に新たな重要な経済を立ち上げるだけでなく、よりグリーンな環境フットプリントを誘致する効果があると。

 

 エースグリーンリサイクリング社は、東南アジア、印度など世界規模のグリーンリサイクル技術を保有する米国企業である。同社は使用済み鉛バッテリーのGHGの排出の無い固有のリサイクル技術を商業的に実現し、現在はLiBのゼロエミッションのリサイクル技術のスケールアップを行っている。

 

 

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かたぎり ともき/記者

 元非鉄製錬で新規事業開拓、非鉄金属商社顧問、早稲田大学理工学部客員研究員

 趣味:チャリンコドライブ、日本酒蔵&美術館巡り、精神医学

 

 

 

 

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