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工作機械工業会6月受注速報 6月17.1%増1547億円、上期は9112億円(29.8%増)

6月受注は1547億円(17.1%増)、20ヶ月連続増加し6月として過去2番目

 7/11の15時に日本工作機械工業会の2022年6月受注速報が開示された。6月受注は1547億円(17.1%増)と、20ヶ月連続で前年同月比プラス。3年前のコロナ前比較で56.4%増、4年前のピーク時同月比では2.9%減も3ヶ月連続で1500億円超となった。6月としては過去2番目の数字。

 

 

グラフ

 

 

 内訳は外需が961億円(9.9%増)と20ヶ月連続増加し、6月として2018年6月の963億円に次ぐ水準。4ヶ月連続1000億円超とはならなかったが、中国でEV投資増などがあり、ウクライナ、中国ロックダウン影響を撥ね除けている。内需は586億円(31.3%増)で半導体製造装置向けなど旺盛な需要増で15ヶ月連続プラス。また3年前比では55.5%増、ピーク年4年前比でも7.0%減まで追いついてきた。補助金で中小企業も20年超の機械更新の動きがあり、内需は意外と健闘継続も。

 

 

2022年上期受注は前上期比29.8%増の9112億円と18年上期9640億円に次ぐ水準

 2022年上期では前上期比29.8%増の9112億円となり、2018年上期の9640億円に次ぐ数字を記録した。内訳は外需が5966億円(21.6%増)と2018年上期の5803億円を抜き、過去最高額を更新。一方で内需は3146億円(48.9%増)と、伸び率は高いが、ピーク時2018年上期3838億円比82%水準、2004年上期3183億円にも及ばず、半期で13番目の水準。

 

 2022年暦年工業会予測は7%増の1兆6500億円予想であるが、上期での進捗率は55.2%となっている。上期に3月が含まれるが、下期も上期並み受注獲得で1兆8200億円となり、2018年の1兆8150億円を抜き、最高額更新も視野に入ってきた。

 

 

グラフ

 

 

金属加工機械として鍛圧機械6月受注は49.9%増361億円と18ヶ月連続増加

 工作機械と同じ金属加工機械として、鍛圧機械の受注も回復している。7/8に発表された日本鍛圧機械工業会の22年6月鍛圧機械受注は、機械全体で前年同月比49.9%増の361億円と18ヶ月連続プラスとなり、2017年3月の355億円を抜き、歴代月間4位の水準。

 

 国内は210億円(77.4%増)と16ヶ月連続プラス、コロナ前19/6比で99.6%増に。自動車2.9倍、一般機械2.5倍など高い伸び。輸出は151億円(23.3%増)と15ヶ月連続増加。内訳は主力中国が68.9%増とロックダウン下でも健闘、北米20.5%増、韓国、台湾41.5%増など。機種別内訳はプレス機械が200億円(53.1%増)、超大型プレス2.2倍、中型プレス2.8倍と大幅増、その他は振るわず。板金系は162億円(46.0%増)と、パンチング55.1%増、プレスブレーキ48.8%増など、総じて好調。

 

 

グラフ

 

 

5月工作機器生産は164億円(9%増)と17ヶ月連続増も数量の伸び鈍化傾向

 工作機械に関連する工作機器では、日本工作機器工業会が7/4に発表した22年5月の生産額が164億円(9%増)と17か月連続増加した。主力ボールネジが18ヶ月連続プラスで前年同月比21%増の33.8億円、直動軸受も19ヶ月連続プラスで14%増の57.1億円となった。但し、ボールネジについては数量が同月比10.7%減と2020年10月以来のマイナス、直動も数量1ケタ増が2ヶ月続いており先行きに不安がある。

 

 

グラフ

 

 

(H.Mirai)

 

 

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