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日立金属、航空機エンジン用合金製造法で「島根県知事賞」

 日立金属株式会社(以下 日立金属)の「航空機エンジン用ニッケル(Ni)基合金大型鍛造部材の 製造方法」(発明者 大豊 大吾、松本 英樹)が、公益社団法人 発明協会主催の中国地方発明表彰にお いて、「島根県知事賞」を受賞した。表彰式は、10 月 28 日(金)にホテルモナーク鳥取にて行われる予定。

 

 

1.名 称

 航空機エンジン用 Ni 基合金大型鍛造部材の製造方法(特許第 6902204 号)

 

 

2.受 賞

  「島根県知事賞」

    日立金属株式会社   金属材料事業本部  特殊鋼統括部   大豊 大吾

 

 

 3.発明概要

 Ni 基合金大型鍛造部材は、主に航空機用ジェットエンジンの高温側で使用されており、高い品質が要求される。また、同素材が持つ高温特性からも、高温下の鍛造でも成形が難しく、かつ大型であるため、鍛造機も大型かつ高性能であることが必要となる。これまで日本国内における従来技術は比較的小さな熱間鍛造※品を成形するものが主であったため、この知見を航空機エンジン用途のような高い信頼性が求められ、かつ大型鍛造が必要とされる製品に適用することは困難だった。

 

 

写真

Ni 基合金大型鍛造部材

 

 

 そこで日立金属は、関連会社の日本エアロフォージ株式会社(岡山県倉敷市)が持つ国内最大級の5 万トン型打鍛造機を用いて独自の熱間鍛造方法を開発した。熱間鍛造では上金型と下金型とで 高温に加熱された素材を挟み込んで押圧して成形。大型の鍛造素材を熱間鍛造 する場合には、この成形時に、素材に被覆した潤滑剤が潤滑切れを起こしやすくなることから、素材 が変形する鍛造終盤において鍛造荷重が大きくなり、目標とした形状が安定して得られないことや、 表面不良(キズ)が発生しやすくなる。この課題に対して、金型と素材に被覆する潤滑剤におい てそれぞれ異なるものを適用し、成形時における鍛造荷重を低減させることで、安定した成形性を得 るとともに、キズの発生を抑制した。

 

 この発明により、従来日本国内では生産できなかった航空機エンジン用の大型鍛造部材の製造成功し、Ni 基合金製大型鍛造部材を国内の重工メーカーへ安定供給できるようになった。さらに、 Ni 基合金以外の鍛造品へも技術応用できる観点からも、他の重要部品への展開や使用するレアメタル量 の削減も期待されている。

 

 

図

 

 

(IRuniverse.jp)

 

 

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