幕張メッセにおいて「CEATEC2022」（10/18～21日）が開催された。2次電池、太陽光発電、脱炭素経営、DX、半導体など、多彩な企業群が出展。その中でLIBのEV使用に注目し各ブースに取材に行きました。筆者はまず、「VISION-S 02」の存在が一際目立ったSONNYのブースへ立ち寄ります。

 

 

ソニー「VISION-S 02」

 

 

　「VISION-S 02」は現状コンセプトカーという立ち位置で、内部やバッテリーまでの情報は展示場では明かされていませんでした。

 

 

公式HPより（https://www.sony.com/ja/SonyInfo/vision-s/vehicle2.html）

 

 

　しかし重厚かつスタイリッシュな外観や車内幅いっぱいに連なるパノラミックスクリーンは非常に近代的であり、ソニーの視覚を超えるセンシング技術が搭載された同車は、車の周囲360度を徹底して見張ることができるため、ドライバー、パッセンジャーとも安心・快適な移動空間をもたらす工夫を感じることができました。

 

 

ソニーの「着るクーラー」ウエアラブルサーモデバイス：REON　POCKET

 

 

　こちらは、モバイル機器設計で積み重ねてきたソニーの熱設計技術を搭載した、冷温両対応で夏冬同時に使えるREON POCKET 。通称「ソニーの着るクーラー」です。

 

　新開発されたサーモモジュールと放熱フィンの改良によって、小型・軽量ながら、高効率での冷却が可能になり、さらに冷却によって生じる本体内部の発熱も最大約40%軽減され、排気温度の低減に貢献するとのこと。バッテリーには内蔵型リチウムイオンが使用されています。

 

 

 

 

　上記は同製品が取り付けられるポケットが付いた専用のシャツ。同製品を使用することで、エアコンの温度設定を緩やかにすることや稼働を減らすことでCO2削減につながると考えられているようです。

 

　次に取材に行ったのがニチコン株式会社。

 

 

 

 

　新たに新型50kwと100kwの高出力のEV・PHVの急速充電器がラインナップされ、（写真は100kw）100kwのものでは2口同時に最適な充電が可能。１口最大90 kwでスピード充電が可能。最適な制御で２口同時使用でも快適に使用ができるとこのこと。充電開始時に大電力で充電を行い（ブースト機能）、快適設備で使いやすさを追求している。主な利用シーンとしては、商業施設や事業所、給油所を想定しているようです。

 

 

IoTやウエアラブルに最適な小型リチウムイオン二次電池「SLB」

 

 

　また、LIB関連でこちらをご紹介くださりました。

 

　同製品の特長※25,000サイクル後で80%以上の容量を維持することが可能であり、電気二重層コンデンサ（EDLC）並みの入出力密度、エナジーバーストによる微弱電流でも充電が可能。寒冷地（－30℃）でも使用可能で低温に対応しており、圧壊、釘刺、外部短絡、過充電、強制放電の試験に対して破裂並びに発火はなく、安全であることが確認されています。

※【条件】温度：25度、電圧範囲1.8～2.8V、充放電レート：10C、休止：0sec

 

　他、数社を回りましたが各社ともにEVにおいてのLIB使用は目立っておらず、ネットワークやウエアラブル、IoT機器への搭載が目立ちました。

 

 

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田中鮎子(Ayuko　Tanaka)

　将棋と旅行とYoutube動画作成が趣味。ちなみに将棋で好きな戦法は居飛車穴熊です。自動車販売店に勤めていたことのあり、自動車のEV化、電池業界と世界のカーボンニュートラル、ガイア理論に大変興味をもっています。

　全く人見知りしないことが取り柄で新しい知識を学ぶことやたくさんの人と出会うことが好きです。

　ハーブティーとチョコレートが最高のリラックスアイテム。

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