白銅 2023年3月期 第2四半期決算短信
(1)経営成績に関する説明
1、売上高
売上高は、前年同四半期比23.1%増加し、317億7千5百万円となり、主な増加要因は、原材料市況の影響等によ るもの。同第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、製造業を中心に好調を維持した一方で、新型コロナウイルス 感染症は収束が見えない状況が継続しており、ロシア連邦によるウクライナへの軍事侵攻によりエネルギー価格の 高騰、為替市場における急速な円安など、景気の先行きはより予測困難な状態となっている。
同社グループ業績に影響が大きい半導体製造装置業界においても、長期的にはIoTやDX、AIの推進などによる半 導体需要の拡大が予想されているものの、足元ではやや一服感が見られる。その他、工作機械業界は、輸出向けを中心に受注環境は好調を維持している。一方で、航空機業界の設備投 資は、依然として低調な状況が継続している。このような状況の中、同社グループは、政府等の要請やお客様の安全等を考慮し、在宅勤務・時差出勤の推進等 による新型コロナウイルス感染予防策を継続的に実施している。
顧客往訪や対面営業が制約を受ける中で、以前より当社が注力してきた24時間365日お見積り・ご注文可能なWEB サイト「白銅ネットサービス」の利用促進および「リモート営業」ツールの活用により、顧客サービス低下への影 響を一定範囲に抑えている。また、「白銅ネットサービス」の取扱商品数を2022年3月末の32,700品目サイズから2022年9月末には、39,700 品目サイズへ拡充し、利便性の向上に努めた。その他、連結子会社3社(株式会社AQR、上海白銅精密材料有限公司、Hakudo(Thailand)Co., Ltd.)の売上高 は、前年同四半期を上回って、好調に推移している。以上の顧客満足度の向上および事業規模拡大等の施策を着実に実行いたしました結果、売上高は、前年同四半期比で増加した。
2、営業利益
営業利益は、前年同四半期比14.5%増加し、22億2千1百万円となった。運賃や電気料金をはじめとする各種コストは上昇したが、売上高の増加および原材料市況の影響等により、 増益となった。なお、前年同四半期の棚卸資産影響額の差益は2億5千9百万円でしたが、当第2四半期連結累計 期間の棚卸資産影響額の差益は3億7千1百万円に増加した。 棚卸資産影響額を除いた営業利益は、前年同四半期比で10.1%増加し、18億5千万円となった。
3、経常利益
経常利益は、営業利益の増加により前年同四半期比18.4%増加し、23億5千9百万円となった。
以上の結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同四半期比21.2%増加し、16億4千3百万円となった。
剰余金の配当(中間配当)および年間配当予想の修正に関して
同社は、本日開催の取締役会において、2022 年9月 30 日を基準日とする剰余金の配当(中間配当) および 2023 年3月期の年間配当予想の修正について、下記のとおり決議した。
出典:白銅
3.理由
同社は、財務体質の強化と業績に裏付けられた成果の配分を実施することを基本方針とし、配当については配当性向 40%以上を目安としている。
このような方針に基づき、2023 年3月期中間配当金を1株当たり 58 円とし、また年間配当予想につきましては、1株当たり 101 円から 109 円へ修正する。
(IRuniverse.jp)
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