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三菱重工エンジニアリング エクソンモービルと共同でCCS事業を展開

 三菱重工グループの三菱重工エンジニアリング株式会社(本社横浜 寺沢賢二社長)は11月30日、エネルギー・石油化学大手のエクソンモービル(本社米国 Darren WoodsCEO)と、CCS(Carbon dioxide Capture and Storage、二酸化炭素回収・貯留)プロジェクトにおいて協力体制をとることで合意したと発表した。

 

 CCS技術についてエクソンモービルは、CO2を回収後、回収したCO2を輸送し、地層に安全に注入する一連のフローで30年以上の実績を有するが、三菱重工エンジニアリングも、燃焼後排ガスからのCO2回収ライセンサーとして、30年以上のCO2回収技術における研究開発実績があり、お互いの技術を補完した形での協業となる。

 

 今回のプロジェクトでは、液体アミンを用いたCO2回収技術「KM CDR Process™」および「Advanced KM CDR Process™」をベースに、年間100万トンのCO2を回収する。

 

MHIENGとエクソンモービルが協業するCCUSのバリューチェーン

 

KM CDR Processのフロー図

 

 

 「KM CDR Process™」は、1990年から関西電力と共同研究を行ってきたCO₂回収技術で、多様な排ガスおよび小型から大型プラントまで対応する。対象ガスに含まれるCO₂を90%以上回収できるのが特長で、1999年にアミン吸収液「KS-1™」を用いた商用機第1号を納入以降、世界14カ所への納入実績がある。

 

 「Advanced KM CDR Process™」は「KM CDR Process™」を改良・開発した技術で、特長としては、①特に大きいコストを占める塔の冗長性(余剰物)を低減して新技術導入したこと、②工場生産を行うことで現地工事の労務費を削減したこと、③関西電力と共同開発した「KS-21™」吸収液の適用が可能となっていることの3点があげられる。「KS-21™」は、「KS-1™」と比べ、低揮発性で劣化に対する安定性が高いといった優位性を持っている。

 

 

(IRUNIVERSE ISHIKAWA)

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