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アルミ合金&スクラップ市場近況2022#27 スクラップは発生不足でスソ物系は特に強含み

 師走に入った12月前半のアルミスクラップ市況は上物に関しては11月後半比横ばい、スソ物についてはキロ当たり3~5円、地域差はあるがダライ粉は5~10円上げとなる見込み。

 

  全体的にアルミスクラップの発生が薄いなかでも、前回でも述べたがロシア産ベースメタルの輸入が激減していることで、国内でのベースメタル需要が増していることがスソ物スクラップの引き合いが強まっている

 

(関連記事)アルミ合金&スクラップ市場近況2022#26 後半スクラップ相場も5~10円の上げ

 

 LMEアルミ相場は意外にしぶとく2,400ドルからさらに上昇。米の利上げも打ち止め感があることとでドル安(円高)シフトになっていること、来年の欧州のエネルギーコストがさらにかさむことで欧州におけるアルミの減産が拡大する懸念も一因とみられる。

 

LMEアルミ相場の推移($/ton)とNSP相場(\/kg)の推移 最近3か月

 

中国ADC12相場($/ton CIFjapan)最近3か月の推移

 

国産ADC12相場の推移(\/kg) 1年間

 

国内ベースメタル相場の推移(\/kg)最近3か月

 

ロシアAK5M2相場の推移($.ton C&Fjapan)最近3か月の推移

 

 LMEアルミ相場の上昇、円高に呼応するように中国ADC相場も上昇しており、2430~2480ドルとLMEアルミ価格に添っている。

 

 前述したが、欧州の電気代は上がり続けており、これがさらに欧州域内でのアルミ減産につながるとすれば間違いなく相場上昇のエンジンとなるだろう。その意味では欧州の多電力消費素材産業の動向は要注目である。すでに化学品では生産停止になっている製品がいくつか出始めており、一部は中国に生産を依頼しているとも聞く。

 

 さて、国内のアルミ合金ADC12価格は実勢でキロ当たり330~340円どころで推移。350円~360円を目指してはいるが、なかなかこのレンジに入るのはハードルが高いようだ。中国のロックダウンで再び部品供給に遅延が生じており、結果的に自動車生産は伸びず、アルミ合金の発注でも一部キャンセルが出ている模様。

 

 しかしながら合金メーカーもある程度の稼働は続けていく必要があり、原料スクラップは必要、というなかで市中のアルミスクラップは発生不足。とりわけスソ物系は前回述べたようにELV(使用済み自動車)が根本的な発生不足が続いていることもあり、少ない。かつ、これも前回述べたが、ロシア産ベースメタルの輸入が激減していることで、国内でベースメタルの内製化を進めている。このためのスソ物スクラップが入用、ということでスソ物系のほうがひっ迫している。国内ベースメタルはキロ当たり310~315円、ロシアベースメタルは2200ドル前後で推移している。ロシア産が減るなかで、旧CIS諸国、インド、アフリカからのベースメタル、オフスペックADCの輸入は増えている模様。

 

 

 

(IRUNIVERSE YT)

 

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