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世界最大の半導体工場がドイツに誕生する

 米Wolfspeedは30億ドルを投じ、ドイツで世界最大のチップ工場を建設することを発表した。

 

 2月1日(水)、連邦首相オラフ・ショルズ、Wolfspeed社長グレッグ・ロヴと副首相兼経済・気候保護大臣ロベルト・ハベックが西独、仏蘭西との国境に近いザールランド州を訪問し、将来に出来るWolfspeed工場建設予定地を見学した。

 工場は旧炭鉱の敷地に出来る。 工場はドイツ西部ザールラント州に建設する。炭化ケイ素(SiC)製半導体工場としては世界最大級となり、2027年に生産を開始する見込み。

 

 その設立は、同社が以前発表した65億ドルの拡張計画の一部である。自動車産業の内燃機関自動車から電気自動車への移行を支援し、半導体生産範囲のアジアへの依存度を下げる目論見である。

 

 ドイツのオラフ・ショルツは工場建設予定地を視察した際、「パンデミック時のサプライチェーンの混乱は、ヨーロッパが近年いかに海外からのチップ輸入に依存しているかを明らかにし、これらの部品に依存する多くの産業に深刻な影響を与えた。この工場は、欧州の産業界に半導体を安定的に供給する為に大きく貢献することになるだろう」と述べた。

 

 この工場は20億€以上掛かり、代替半導体材料である炭化珪素から製造されるチップとしては世界最大となる予定である。

 新施設は、電気自動車市場を中心に急成長している、生産能力に制約のある業界に於いて、当社の事業拡大を支える重要な役割を果たす。

 Wolfspeed社のヨーロッパに於ける最初の工場は、エンスドルフ市の石炭火力発電所跡地、14haの敷地に建設される予定である。

 この企画は、欧州委員会に因る国家補助の承認が条件となる。2023年前半の着工を予定している。フル稼働時には600人の雇用を見込む。

 

中国の依存度低減に向けた一歩

 

 昨年、独チップメーカーであるインフィニオンは、東独都市ドレスデンに新工場を建設する計画を明らかにした。

 また、米ハイテク大手インテルは、同じく東独のマグデブルクに数十億弗を投じ、新たな製造施設を建設すると発表した。

 

 

(IRUniverse 勝野円珍)

 

 

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