JX金属 eCycle Solutions Inc.の株式取得で資金調達実施
JX金属株式会社(社長:村山 誠一)のグループ会社であるJX Metals Canada Inc.(CEO:松ケ崎 高穂、以下「JXMC社」)は、株式会社国際協力銀行(総裁:林 信光、以下「JBIC」)との間でカナダドル建ての融資契約を締結した。同融資は、株式会社みずほ銀行および株式会社三井住友銀行との協調融資により実施される。同件は、同社がJXMC社を通じて実施したeCycle Solutions Inc.(CEO:Michael Collins、以下「eCycle社」)の株式取得に必要な資金の一部を調達するもの。
eCycle社は、カナダ・オンタリオ州をはじめ同国内7カ所に拠点を持ち、強固な集荷ネットワークを有すE-waste(廃家電・廃電子機器)回収・処理事業者であり、同国において最大のシェアを有している。現在同社は、金属・リサイクル事業の競争力強化および「サステナブルな銅(※1)」の実現に向け、銅製錬におけるリサイクル原料の配合比率を飛躍的に高める「グリーンハイブリッド製錬」のためのリサイクル原料の増集荷・増処理を推進している。その一環として2022年8月にeCycle社の株式を取得(※2)し、リサイクラー(廃棄物収集・解体・選別)事業へと進出した。足下、共同出資者である双日株式会社とともに、協業によるシナジー追及の取り組みを進めている。
この施策は、「日本にとって重要な資源の海外における開発および取得の促進」というJBICの目的と一致することから、この度の融資契約に至った。リサイクル原料の獲得競争が世界的に激化している中、同社はJBICからの融資を活用して、銅をはじめとする金属資源の長期安定的な確保に寄与していく。
(※1)「サステナブルな銅」の詳細は、2022年8月3日付プレスリリース「"サステナブルカッパー・ビジョン"の策定について」を。
(※2)eCycle社の株式取得については、2022年8月3日付プレスリリース「eCycle Solutions Inc.の株式の取得について」を。また、同社は双日株式会社とeCycle社の事業運営に関する協業について合意をしている。詳細は2023年2月13日付プレスリリース「JX金属と双日、カナダ最大手の家電・電子機器リサイクル事業での協業に合意」を。
(IR universe rr)
関連記事
- 2024/12/13 続・RPF NOW!①(後)〜コークス代替、ケミカルリサイクル原料など新たな用途が
- 2024/12/13 続・RPF NOW!①(前)〜コークス代替、ケミカルリサイクル原料など新たな用途が
- 2024/12/13 改めて言いますが国内資源循環確立には使う側(メーカー)の正しい相場感覚が必須です
- 2024/12/13 強気米PPIや金安でLME銅続落、国内建値10円引下げの1,420円に 亜鉛3円DOWN
- 2024/12/13 来年(2025年)の銅精鉱供給、長期契約加工費の急落が懸念されている
- 2024/12/13 三菱マテリアル:IR DAYを開催(ものづくり)
- 2024/12/13 三菱マテリアル:IR DAYを開催(再生可能エネルギー事業)
- 2024/12/13 三菱マテリアル:IR DAYを開催(加工事業)
- 2024/12/13 三菱マテリアル:IR DAYを開催(高機能製品)
- 2024/12/13 三菱マテリアル:IR DAYを開催(金属事業)