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中国 ステンレス工場の利益が2カ月連続で赤字&減産 早期回復可能というが・・

中国でもステンレスは調子が悪い。赤字拡大と減産も拡大。しかし中国メディアは早期の回復が可能という。本当だろうか?無論、早く立ち直ってくれることがベストではあるが。

SMMデータベースによると、中国国内の304ステンレス冷延コイルの価格、コストの平均水準を見ると、2023年2月10日からコストが価格を上回っており、利益は赤字が続き、4月7日に損失が一時1トン当たり1700元まで拡大したが、4月12日には損失が大幅に縮小した。

 

 

2022年1月14日-2023年4月12日国内304ステンレス鋼冷延コイル価格(赤)・コスト推移(青):

 

12023年春節後から現在までの製鉄所300系減産一覧

 

 価格下落が続いて企業利益を侵食しているため、年初から複数のステンレス工場が相次いで減産を行っている。

 

 4月3日に華東のあるステンレス工場の製鋼生産ラインの操業停止が始まっており、予想される期間は10日間、影響量は約2万トンで、いずれも300系だった。

 

 3月29日ある大手ステンレス冷間圧延工場は3月に減産計画を開始しており、4月には300系冷間圧延に関連して50%の減産を計画している。

 

 3月22日コスト高のため、華北のある大手ステンレス工場の3月のステンレス粗鋼生産量は当初計画より約5.5万トン減少し、減産は300系および400系に及んだ。

 

 3月20日に華東の某ステンレス工場戴南基地の製鋼生産ラインの操業を停止し、再開時期は未定とした。同基地のビレットの月産量は約5万トン。現在までに、生産コストの高さや在庫の多さから、同ステンレス工場の製鋼生産ラインの多くが操業を停止しており、いずれも300系となっている。

 

 3月15日に華東のあるステンレス工場で点検・減産が行われ、ビレット生産量に約6万トン、いずれも300系に影響する見込みだ。

 

 3月7日に年度点検計画を延期したため、華東のある製鉄所は3月1日に生産ライン設備の点検を開始し、点検期間は10日間と予想され、300系と400系のビレット生産量に約0.85万トンに影響した。

 

 2月28日、熱間圧延材の不足を受け、華南にあるステンレス工場の冷間圧延が3月に市場への投入量を減らすのではないかとの見方が出ている。

 

 2月3日、華東のある製鉄所は2月末に点検・減産を行う計画で、製鋼および圧延の生産ラインのために交代で点検・修理を行い、主に300系ステンレス鋼の生産量に影響を与え、影響量は2万トンに達する見通しだ。同製鉄所はモリブデン鉄端の原料不足の問題に直面しているため、うち316Lステンレス鋼が主な減産対象になる可能性がある。

 

2、生産量

 

 2月の中国国内ステンレス鋼総生産量は前月比で多く増加し、合計282.87万トンで、前月比21.58%増、前年比21.37%増となった。1月にステンレス工場で年次大型点検修理を予定することが多く、2月には通常の生産に戻ったことが主因だ。このうち、300系は年前の水準まで生産を再開した。

 

 3月の国内ステンレス生産量は合計約267.58万トンで、前月比5.41%減、前年比11.62%減となった。3月のステンレス在庫は高値からゆっくりと消化されている。成約は依然として低迷。スポット価格は引き続き弱含みで推移し、徐々に製造コストを圧迫している。利益状況が悪いため、複数のステンレス工場が機動的に減産し、各系統別の生産量は2月より一定の減少となった。

 

 4月の国内ステンレス鋼総生産量は前月比か小幅増加した。月初には、一部のステンレス工場で一部300系の利幅が回復したか、国営ステンレス工場のプロジェクト受注状況が重なってまずまずだった。また、ステンレス工場の生産能力の増強が存在するため、4月の中国国内ステンレス工場の300系生産量は前月比で増加した。

 

32月以降の製鉄所300系の利益が赤字となった理由と後半の見通し

 

2月以降、製鉄所の利益が悪いのは、弱い需要、高い在庫による成材価格の下押しペースが原料を上回っていることが主因だ。

 

製鉄所の高コスト、利益損失が続いているため、多くのステンレス工場で減産が相次いでいる。3月の国内ステンレス総生産量は、主に利益損失の影響を受け、前月比約5.41%減少した。

 

SMMの最近の調査によると、国内最大の製鉄所である青山の利益が比較的好調で、3月中旬から利益が回復し、4月初めに製鉄所全体の利益状況が徐々に回復した。総合的に見ると国内のステンレス工場は4月に生産再開の見通しがあり、赤字余地はあるか迅速な修復が可能だとしている。

 

 

(趙 嘉瑋)

 

 

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