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フィンランドFortum、クローズドループを実現する電池リサイクル施設本格稼働へ

フィンランドのエネルギー大手Fortumは27日、同社の子会社Fortum Battery Recycling による商業規模のリチウムイオン電池リサイクル施設が本格稼働を開始したと発表した。

フィンランドのHarjavaltaに位置するFortum Battery Recyclingのリサイクル施設は、リサイクル能力では欧州最大となり、湿式処理技術による商業規模施設では初となる。同社の施設は、今後欧州で大幅な上昇が予測されているリチウムイオン廃電池の量に伴い、必須とされるリサイクル能力の拡大および欧州における電池のクリティカルマテリアルの海外依存削減へも貢献する。

 

Fortum Battery Recyclingの新湿式では低炭素処理法により、ブラックマスから95%の有価物質を回収し、電池の生産へ使用する。同社のリサイクル過程では、廃電池および工程内スクラップを扱い、産業規模の二次原料を生産する。施設ではすでに硫酸ニッケルおよびコバルトを生産している。Harjavaltaの施設は、作業員および環境への保全設備を徹底するとともに、低カーボンフットプリントの実現に加え、リサイクル効率を最適化している。

 

同社は、ドイツにある施設で前処理、国内のIkaalinenでは機械処理、そしてHarjavaltaでは湿式による金属回収と、電池のクローズドループを実現する全リサイクル過程に対応する。機械と湿式により80%の電池がリサイクル可能である。

 

「電池の再生材需要は、グリーンエネルギーへの移行が加速化するため、向こう5年から10年で大幅に上昇することが予測されています。同時に、EUが間もまもなく採択するサステナブルな電池規則では、電池の生産へ再生材を使用し、その率を段階的に増やすことが要求されています。この要件に対応するためには、生産者はすでに準備を開始する必要があります。ニッケル・リチウム・コバルトにおける初段階の最低含有率ターゲットは、2026年に施行となるからです。当社は、早い段階で電池リサイクル技術の開発へ投資しており、規制への対応の準備ができています」と、Fortum Battery Recyclingのビジネスライン主任Tero Holländer氏は述べている。

 

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(By SCHANZ, Yukari)

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