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東邦亜鉛:トラブル続きで、まともな業績はいつになるのか

5月12日16時、東邦亜鉛は同日15時に発表した23/3期決算について、Zoomで説明会を開催した。説明に使われた資料はこちら


<総括:対前回見通し>
●2022年度は、各利益は予想並みで着地した。
●今4Qは契島精錬所電解工程の不調が続き鉛・銀とも減産となったが、製錬セグメントは在庫評価影響によりプラスとなった。資源セグメントは親子間取引でマイナスとなったものの、全体では若干のプラスとなった。
●出資金減損等の影響により、当期利益の減益幅が拡大し、ROEは1.6%(前期18.1%)と資本コスト(約10%)を大きく下回った。

 

 同社のトラブルは、連結子会社のCBH社において、今2Qではオペレータがコロナ影響で不在になり鉱石の産出ができなかったり、22年10月に鉱山で洪水被害にあったしている。今期が始まったばかりでもトラブルが発生しており、まともな収益をだせるのはいつになるのか?

 

<23/3期実績>

図表1、23/3実績(百万円)

出所:会社発表資料よりIRU作成

 

図表2、前期比比較(億円)

出所:会社発表資料よりIRU作成

※営業・操業はTCが良くなっているが、資材コストの上昇が響いた
※在庫評価は、一部為替ヘッジをしていなかったことが影響した
※ラスプの操業は、鉱石品位の低下が主因

 

図表3、鉱石品位の推移

出所:会社発表資料よりIRU作成

 

<24/3期見通し>
 非鉄市況は足元の状況を加味して想定。為替も同様。だた、非鉄市況の変動リスクを避けるためにヘッジを行っている。
 生産面では国内では亜鉛7.5万トン、鉛8.3万トン、銀製品8.3トンを計画。CBH社(100%子会社)においてはラスプ鉱山(CBH社100%)40万トンアブラ鉱山(同40%)42.4万トンの粗鉱処理を計画。コスト面では電力や諸資材の価格上昇を織り込んで業績予想を算出した。

 

図表4、24/3期の会社業績見通し(百万円)

出所:会社発表資料よりIRU作成

 

〇感応度

注意:今期から営業利益ベースでは無く、経常利益ベースに変更になった
出所:会社発表資料よりIRU作成

 


(IRuniverse 井上 康)

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