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リチウム鉱石、スポジュメン&レピドライト 生産急拡大か?

 世界のリチウム需要は、2023年120万トンが2025年には150%増の180万トンまで拡大すると予測されている。

 関連記事:米アルベマーレ 世界リチウム需要予測2030年370万t、不足は80万t

 

  写真:左がスポジュメン、右がレピドライト

 

 急速なリチウム不足に対して鉱山から開発する動きが加速している様である。

 鉱石ではスポジュメンspodumeneが主要鉱石と思われていたが、レピドライトlepidoliteという鉱石も採掘対象に広がっている。文献では更にジンバルダイトzinnwalditeとパテライトpetaliteという鉱石も存在している。

 

 スポジュメンとレピドライトの鉱山開発には、有利な点と課題が指摘されている。リチウム鉱山開発で採掘は容易で、浮遊選鉱による選択濃縮も容易でかつ精鉱の焙焼・析出・蒸発も技術的に確立されている。しかし課題は、大量の鉱石を採掘から焙焼・析出・蒸発まで要するエネルギー消費が大きい、リチウムの回収率が低い、採掘で発生する尾鉱、廃棄物中の放射線を放出する廃棄物の可能性などの問題も課題であると指摘されている。

 この様な鉱山開発の課題が指摘される背景には、南米などの塩湖の開発においも、周辺住民などの生活用の飲料水が不足するなどや高いへき地への電力や用水供給、そしてバッテリー級の炭酸リチウムを生産するために時間がかかるといった問題もあり、今日では開発時間が読みづらい塩湖リチウム(海リチウム)よりも鉱石由来の山リチウムの開発が増えているのは確かだ。

 

 この山リチウムについては多くが豪州産だが、豪州ではスポジュメン中心に開発が進んでおり、豪州からのスポジュメン輸出量も2023年の300万トンから2025年には380万トンまで伸びると予想されている。

 

 

(IRUNIVERSE/MIRUcom Katagir)

 

 

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