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ウラン価格が12年半ぶり高値 東日本大震災前の水準に、脱炭素で原発需要の増加期待

 ウラン価格が上昇している。マーケット・インサイダーのデータによると、9月15日に62.40ドル/lbと節目の60ドルを回復し、2011年3月以来およそ11年6か月ぶりの高値を付けた。東日本大震災と福島原子力発電所事故の発生以前の水準に戻したことになる。

 

 ウラン価格は、miruのデータでは9月15日に59.93ドル/lbで、やはり12年半ぶりの高値圏にある。脱炭素社会の推進から、中長期的な原子力発電需要が増えるとの思惑が根強い。ウランの主要生産力の1つであるニジェールで政変が起きるなど地政学的リスクの増加も供給不安から価格押し上げ要因になっている。

 

過去20年間の国際ウラン価格の推移

 

 

■福島後の暴落から戻す

 ウラン価格は福島原発事故の後、各国が原発建設を抑制するなどの動きがあったため暴落した経緯がある。しかし、2022年のロシアのウクライナ侵攻後は原油をはじめとする資源の争奪が深刻になり、原発が見直されていた。気候変動を受けた脱炭素社会への動きも、火力発電以外の発電設備を見直す機運につながった。

 

■強まる先高観

 ウラン価格の先高観は強まっている。世界原子力協会は9月7日に発表した2023年-2040年の核燃料報告書で、原子力容量は2040年に686GWe規模と、2021年の予測から71GWe増えると予測した。現在、世界では原子炉436基が稼働中で、59基が建設中。建設中の原子炉のうち23基は中国にあるという。

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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