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ユミコア 加オンタリオ州CAM/pCAM・35GWh北米工場建設開始

 カナダ・オンタリオ州はLiB生産に必要な資源を有している。ユミコアの北米戦略拠点としてオンタリオ州ロイヤリストで建設する事が17日にユミコアより公表された。生産規模は35GWhの自動車用バッテリーが生産可能な規模で、カナダ政府とオンタリオ州の資金援助の支援を受け、2026年までに12.7億ユーロが投資される。

 

 写真:キングストーン

 

 キングストーンはオンタリオ湖の北東の港湾都市で米国との国境の都市である。ロイヤリストはキングストーンから25km離れた場所で、141ヘクタールの広大な工場用地が準備されている。ロイヤリストは、原材料の他、労働力、再生可能エネルギーの確保が期待されている。

 

 現在のプロジェクトのフェーズは設計と工場建設の許認可の最終段階にあると思われる。ロイヤリスト工場の特徴は、ニッケル含有量が90%以上の高ニッケル技術が使われる他、次世代の高リチウムマンガン電池(HLM 電池)や全固体電池など、将来の電池化学に備えた準備機能も有する。

 

 ユミコアのマティアス・ミードライヒ最高経営責任者(CEO)は、「本日の投資決定は、固定契約と価値創造契約のみに基づいて投資するという当社のコミットメントを改めて示したものである」と述べた。「ユミコアは今後、カナダ、ポーランド、韓国、中国にCAMおよびpCAM工場を構え、優れた拠点を置くことになる。また、アジアの工場は柔軟性と生産能力向上の可能性を提供し、他のすべての地域に供給できるようになる。当社は、ヨーロッパとカナダで発表された生産能力拡張の慎重な建設と試運転に取り組んでおり、追加の生産能力への投資を検討する際には引き続き慎重に選択し続ける。さらに、この生産拠点を活用して、当社の投資基準を満たす追加活動もすることもでき、サイトには、コスト効率の高い大幅な容量拡張の余地がある。」とした。

 

 既に欧州のCAM/pCAM生産体制を整えたユミコアの世界戦力が世界最大の自動車需要地の北米で開始される。資源をカナダに依存し、米国自動車生産への供給体制が確立される。ユミコアのLiB生産技術の真価が評価されるであろう。

 

 

(IRUNIVERSE Katagiri)

 

 

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