減速しつつあるPC需要 プラス成長見込めるかとDIGITIMES Resarchが報道
調査会社DIGITIMES Researchが伝えた台湾のPCサプライチェーンは、PC世界出荷は3億2000万台だった2020年と3億5000万台の21年がピークで、22年は2億9500万台、23年は2億6000万〜2億7000万台まで減少したと指摘。
ただ、24年は、AI PC普及元年の効果でプラス成長を回復するとし、うちノートPC(NB)は前年比3%増、デスクトップ(DT)も同2%増が期待されると述べた。
レポートは、インテルが先ごろサプライチェーンに対し2024~26年のPCプラットフォーム向け製品ラインのロードマップを公開したと指摘。
DTプラットフォームでは、24年にRaptor Lake-S Refreshをリリースする他、Arrow Lake-Sも最速で第4四半期(10〜12月)に投入するとした。
また、25年第4四半期にArrow Lake-S Refresh、26年第4四半期にNova Lake-Sを投入する計画だとした。
NBプラットフォームついては、Hシリーズとして、Raptor Lake-HX Refresh、Meteor Lake-Hを導入、25年第1四半期(1〜3月)にArrow Lake-HX/H、同第4四半期にPanther Lakeを投入する予定だとした。さらに、26年第4四半期にはNova Lake-Hをリリースするとした。
NB向けのPシリーズについては、Raptor Lake-PX、Meteor Lake-H28を導入、25年第1四半期にArrow Lake-H/U、同年第4四半期にはPanther Lake-H/Uを投入する予定だとした。さらに、MXシリーズでは、24年第4四半期にLunar Lake-MX、Twin Lakeを発売、26年第2四半期(4〜6月)にWild Cat Lakeをリリースする計画だとした。
AMDについては、Ryzen AI NPU 統合のRyzen 8040シリーズAPU(コードネームHawk Point)を23年12月に発売、これをきっかけに、24年下半期にZen5世代のStrix Point、Strix Haloシリーズ、25年にHawk Pointの後継としてKrackan Point、26年にZen6世代のMedusa、Medusaを投入し、いずれもAI機能を全面的に導入する計画だとした。
AMDのNB向けハイエンド旗艦モデルについては、24年は引き続きDragon Rangeシリーズを主力にするが、25年はZen5、RDNA2アーキテクチャ、26年にZen6、RDNA3.5アーキテクチャGator Rangeを投入する予定だとした。ミドル・ローエンド向けの普及モデルについては、7nm(ナノメートル)プロセスで製造するRembrandt-R、Barcelo-R、Mendocinoシリーズを発表、25年はZen4時代に進化し、RDNA3.5とXDNAアーキテクチャNPUを統合したEscherシリーズを発売予定だとした。
DT向けでは、普及モデルとして24年末にGranite Ridgeシリーズ、26年にMedusaシリーズを発表する予定だと指摘。旗艦モデルおよびワークステーション用は24年は依然、Storm Peakシリーズを主力とするが、25年にShimada Peakシリーズをリリースする計画だとした。
AI GPU最大手のエヌビディアについては、RTX 4080 SUPER / 4070 Ti SUPER / 4070 SUPER、PC向けAI対応GeForce RTX 40 SUPERシリーズGPUを24年1月に発表したと指摘。ゲーマーやデザイナー、その他のコンピューター・ユーザーがインターネット経由の遠隔サービスに頼ることなく、自分のPCでAIを活用できる追加コンポーネントを備えるとした。
(IRuniverse Ryuji Ichimura)
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