日立チャネル 国内ATM資源循環モデルの出荷開始
日立チャネルソリューションズ株式会社(以下、日立チャネルソリューションズ)は、持続可能な社会の実現に向け、社会インフラを支えるイノベーションを創出するとともに、世界的に深刻化する環境課題の解決に取り組んでいる。サーキュラーエコノミーの実現と、金融機関をはじめとしたユーザーの環境活動に貢献するため、新規に製造するATMに、再生し品質を確保した使用済みの部品・ユニットを搭載した資源循環モデルの出荷を2024年1月から開始した。
再利用(リユース)した部品・ユニットを搭載した国内ATMの資源循環モデルには、導入する金融機関の要望に応じて、「循環型社会に貢献」を示すラベル(以下、「循環型社会に貢献」ラベル) を製品の正面に貼付することが可能。「循環型社会に貢献」ラベルにより、資源循環の取り組みを分かりやすく見える化し、金融機関のサステナブルな取り組みや環境に配慮した活動を支援する。
「循環型社会に貢献」ラベルを貼付した国内ATMの資源循環モデル
■資源循環モデルの取り組み
日立チャネルソリューションズは、高度循環社会の実現に向け、製品の設計・製造などモノづくりを通して省資源化と再資源化を進め、製品回収およびリサイクル、部品・ユニットのリユースなどに取り組み、資源の循環や有効活用を推進している。
同社は、部品・ユニットのリユースを拡大するため、独自の部品選定基準を設け、新たに「再利用部品」専用の生産ラインの構築を進めてきた。また、リユースに際して、回収した製品から部品を抜き取り、部品管理を行い、専用ラインで選別・診断して部品を仕分け、再組立、試験を実施し部品を再生させるプロセスを確立した。顧客が安心して使用できるよう、新品部品を使用する製品と同等の機能・性能・品質を実現する製品に仕上げて提供する。
持続的社会の実現に向けた取り組みとして、複数の金融機関でATMの資源循環モデルが採用され、1月より出荷を開始した。
部品再利用のプロセスと資源循環のサイクル
■今後の展開
日立チャネルソリューションズは、資源の循環および再利用率をさらに高めるため、ATMの自社製品の回収率を2025年度に90%以上に向上させ、将来的には国内に出荷するATMの90%以上を資源循環モデルにするように推進する。また、再利用対象部品の拡大、再利用部品の適用製品の拡大、徹底した省資源化や再生材の積極的な利活用を推進し、環境にやさしい持続可能なモノづくりを通して循環型社会に貢献する製品・サービスを提供していく。
(IR universe rr)
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