三菱重工と日本ガイシ アンモニア分解ガスからの膜分離水素精製システムを共同開発
クリーンな原料・燃料としての水素利用に向け、システムの早期実用化を目指す
◆ アンモニア分解後の水素・窒素混合ガスから、膜分離方式によって水素を精製するシステムを構築
◆ 本システムの開発・事業化を推進し、水素の安定供給とカーボンニュートラル社会の実現に貢献
アンモニア分解ガスからの膜分離水素精製システム フロー図
三菱重工業株式会社(社長:泉澤 清次、本社:東京都千代田区、以下、三菱重工)と日本ガイシ株式会社(社長:小林 茂、本社:名古屋市瑞穂区、以下、日本ガイシ)は、4月18日、水素・アンモニアサプライチェーンの導入と大量輸送の本格化を見据え、アンモニア分解ガスからの膜分離水素精製システムの共同開発を行う。
今回の共同開発では、アンモニアを分解する際に生成される水素と窒素の混合ガスから、膜分離方式によって、水素を精製する最適なシステムの構築を目指す。三菱重工は、アンモニア製造プラントをはじめとした、国内外における多数の化学プラント納入実績や、これまで培ってきたアンモニアおよび水素のハンドリング技術に関する深い知見を生かす。また、日本ガイシは化学プロセスや浄水分野で培った固液分離膜技術と独自の成膜技術に基づき、分離精度と耐久性に優れた世界最大級のセラミック膜に関する深い知見を生かす。精製された水素はクリーンな原料・燃料として利用できることから、同システムの早期実用化を目指し共同で開発を推進していく。
アンモニアは、燃焼してもCO2を排出しないゼロエミッション燃料である水素を、安全かつ大量に⾧距離輸送・貯蔵することが可能な水素キャリアの1つとして注目され、日本の「燃料アンモニアサプライチェーンの構築」プロジェクトをはじめ、欧州などの国内外においてサプライチェーン構築が計画されており、今後の市場の伸長が期待されている。
(IR universe rr)
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