24年銅スクラップ市況④ 未踏の領域でなお強含み展開に――ピカ線で4月上旬比245円高
2024/05/22 15:25
銅スクラップ市況は史上最高値水準まで上げ進んだ後も、強含み基調で推移している。21日現在1号ピカ線で4月上旬比245円高の1キロ1,600円の水準にある。国内の発生薄に、指標となるLME相場の高値波乱と為替の円安傾向が重なり、ナイモノ高相場の様相を一層強めた形だ。中華系の大量買いに一服気配が出て高値疲れ現象が一部で見られるが、先行き調達懸念からまとまった量のスポット品を物色する動きもあり、未踏の領域ながら相場の腰は強い。イラン情勢を巡って中東に新たな不安要素が加わったことで、LME相場の上値を試す展開が続けば、スクラップ市況も目先連れ高となる余地をなお残している。
関連記事
- 2024/07/26 埼玉県 ヤード条例――来年1月1日施行
- 2024/07/26 新電力へのスイッチング件数(24年6月)
- 2024/07/26 国内産業用ロボット生産Report#45 2024年もプレイバック型需要大幅減少続く
- 2024/07/25 MRAI第2回国際会議 バンコクで開幕!圧倒的多数のインド系企業が集結
- 2024/07/25 インドネシア産中間原料由来のClass1ニッケル増産が相場を下押し―日本鉱業協会会見
- 2024/07/25 住友金属鉱山:モレンシー及びセロベルデ、24年4-6月決算を発表
- 2024/07/23 2024年6月伸銅品生産速報 稼働日少なく回復基調に水を差す
- 2024/07/22 LME Weekly 2024年7月15日-19日 中国弱気経済指標から中国需要不透明感強まり全面安
- 2024/07/22 中国の銅製錬所は銅スクラップの不足に備えている
- 2024/07/19 日本電線工業会出荷レポート#28銅電線 電気機械向け以外出荷量堅調