ニッケル協会、新会長にベロニク公共政策・持続可能性ディレクターを任命
2024/07/16 13:45 FREE

ベロニク氏
ニッケル協会はこのほど、公共政策・持続可能性部門ディレクターのベロニク・スチューカース氏を2025年1月1日付で新会長に任命すると発表した。
ベロニク氏は12年にニッケル協会に入会。公共政策・持続可能性部門のディレクターとして、協会の発展に貢献してきた。入会前は世界的な特殊化学メーカーであるアルベマールの企業持続可能性部門でアドボカシーディレクターを務めていた。イギリスのエクセター大学で有機化学の博士号を取得済み。
同氏は、「ニッケル協会は、専門知識で世界的に知られる同僚や、企業責任を真剣に受け止める熱心な会員がいる素晴らしい職場。ニッケル産業の持続可能な発展に向けて、このチームと共に働けることを大変嬉しく思う」とコメントしている。MIRUでは今年10月にベロニク氏のインタビューを実施する予定だ。
ニッケル協会は、全世界の一次ニッケル生産者で構成する団体で、アジアや欧州、北米に拠点を構える。協会の使命は適切なニッケル利用の促進。ステンレス鋼などの現行の市場のほか、新規市場の成長・支援を推進してきた。また、ニッケル協会の科学部門であるNiPERA Inc.を通じて、人の健康と環境に関係する最先端の科学研究も展開する。日本国内でも東京に事務所を構えており、ニッケルの安全性や利用価値を発信するセミナーの実施などに注力している。
ニッケルは、1453℃という高い融点に加え、腐食と酸化への耐性、合金化が容易といった特徴を持つ非鉄金属。ステンレス鋼をはじめとする幅広い用途で活用されてきた。電池分野でも急速に需要が増加している。
(IRuniverse K.Kuribara)
関連記事
- 2025/06/16 LME Weekly 2025年6月9日-13日 米中貿易交渉の進展期待も中東情勢緊迫化でCu Ni下落、Al続伸
- 2025/06/15 非鉄各社26/3期新前提とのギャップについて(6/13時点)
- 2025/06/14 日本製鉄: USスチール買収計画、トランプ大統領パートナーシップ承認
- 2025/06/12 インドネシア ガグ島のニッケル鉱山、観光と環境への影響懸念で操業停止
- 2025/06/12 2025年通年のニッケル鉱価格は高水準を維持する
- 2025/06/12 タングステン輸出入Report#123フェロタングステン輸入 2025年輸入大幅増加
- 2025/06/11 民間航空機受注納入統計(25年4月)
- 2025/06/11 Project Blue Critical Materials Forum 「シリコンの行方」
- 2025/06/11 工作機械工業会受注速報 25年5月受注は3.4%増1287億円、8ヶ月連続同月比増
- 2025/06/10 中国のニッケル銑鉄&鉱石価格動向(25年6月第2週) 横ばい圏で調整、銑鉄3か月ぶり安値