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ウガンダに国営鉱業企業が誕生 「自国に利益を」資源輸出国から加工国への転換目指す

 東アフリカのウガンダが、国営の鉱業企業を設立したことが分かった。10月3日のロイター通信が同国高官の話として伝えた。同国をはじめアフリカ諸国では、長年にわたり欧米や中国など外資の進出とそれに伴う利益の剥奪が行われてきたが、自国に利益を取り戻そうとする動きが広がる。

 

ウガンダ国章

(出所:ウガンダ政府ホームページ)

 

 ロイターによると、ウガンダのルース・ナンカビルワ・エネルギー・鉱物開発相が10月2日に設立を明かした。新国営会社の主な業務は鉱業分野での各州の商業的利益の管理で、民間の専門家の協力を得て実施する。

 

 ウガンダは銅とコバルトの生産で名高いコンゴ民主主義共和国(DRコンゴ)に隣接し、鉱物埋蔵量が豊富だ。銅やコバルトのほか、金錫が生産され、タングステンやレアアースの鉱床や石油資源も見つかっている。これまでは政府がライセンスを付与する形で民間企業が鉱業を担ってきた。開発業者には中国の西部水泥がセメント用石灰石を、オーストラリアのアイオニック・レアアース(Ionic Rare Earths)がレアアースを採掘するなど、外資も多かった。

 

ウガンダの地図

(出所:Wikipedia)

 

 インドネシアなど他の資源国が試みているとおり、ウガンダも単純な資源輸出国から加工を含めた製造立国への転換を目指す。同国政府は今年4月に初めての錫の精製企業を設立した。

 ただ、現実には問題も多い。政情不安定な状態が長く続いたうえ、物流や電気などインフラも未成熟だ。財政上も豊かとはいえず、国際通貨基金(IMF)など外部機関からの援助を長く受けた。自国に利益が還元するには時間がかかりそうではあるが、一歩踏み出したと言える。

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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