英豪資源大手リオ・ティントは10月7日、自社ホームページ上で、「オーストラリアのリチウム大手アルカディウム・リチウム(Arcadium Lithium)に対し買収提案をした」と発表した。アルカディウム側も10月6日に自社ホームページ上で、「リオ・ティントからの買収提案を確認した」と発表していた。ロイター通信などの同日の報道によると、買収提案額は33億ドル(約4897億円)。アルカディウムの資産価値は40億-60億ドル程度とされる。

 

 

 

プレスリリース(リオ・ティント):Rio Tinto confirms approach to Arcadium Lithium

プレスリリース(アルカディウム);Arcadium Lithium - Arcadium Lithium Confirms Approach by Rio Tinto

 

　 両社はそれぞれ声明で、「このアプローチは拘束力を持たず、取引が合意されたり、進行したりする確実性はない。共有するニュースがない限り、これ以上コメントしない」とした。リオによる買収提案の観測が事前に伝わり、10月4日のオーストラリア株式市場(ASX)の時間外取引で、アルカディウム株は前日比3割上昇していた。

 

　リチウム価格は低迷が続く。ベンチマークとなる炭酸リチウムは10月6日に仲値RMB7万5500/mtを付けた。水準としては2021年春以来およそ3年半ぶりの安値圏にある。リチウム企業は業績不振が続き、他社の買収ターゲットになりやすくなっている。

 

過去5年間の炭酸リチウム価格の推移(99.5% china)(RMB/mt)

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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