京葉エチレン 製品引取比率変更を含む抜本的運営最適化検討を発表
住友化学は、10月28日、丸善石油化学株式会社(以下「丸善石油化学」)との合弁会社である 京葉エチレン株式会社について、同社の製品引取枠削減などを丸善石油化学に申し入れ、同社と共同で京葉エチレンの抜本的な運営最適化に向けた検討を開始した。
住友化学は、内需の減少や輸入品の増加など厳しい事業環境におかれた国内石油化学事業の構造改革の一環として、2015 年に自社として唯一のエチレン製造設備(千葉工場内)を停止する とともに、エチレンなど基礎原料の調達を京葉エチレンに一本化し、同社の共同運営に取り組 んできた。
しかし、事業環境の先行きに関しては、中国における供給拡大の影響ならびに国内外の 需要の低迷が当面続くと予想されていることなどを踏まえ、同社は京葉エチレンからの製品引取量の削減につき、丸善石油化学に申し入れをした。今後、同社および丸善石油化学は、両社が運営する京葉エチレンにおいて、もう一段の抜本的見直しが必要との共通認識のもとで詳細検討を進めていく。
住友化学は、現在、グローバルに存在感のある企業であり続けるための、抜本的構造改革に 取り組んでおり、石油化学事業の再興は、最重要課題の一つ。社外との連携を含めた国内 外での事業再編を進めるとともに、環境負荷低減技術による価値創造に舵を切ることで、エッセンシャル&グリーンマテリアルズ部門の収益基盤の強化につなげていく。
【京葉エチレンの概要】
社名 京葉エチレン株式会社
出資金 6,000 百万円
出資比率 丸善石油化学 55%、住友化学 45%
製品引取比率 丸善石油化学 40.6%、住友化学 59.4%
設立年月 1991 年 9 月
操業開始年月 1994 年 12 月
エチレン生産能力 第 4 エチレン製造装置 768 千 t/年(非定期修理年ベース)
(IR universe rr)
関連記事
- 2025/08/28 日産化学、傘下商社がマレーシアとインドネシアで事業拡大 同日に拠点設置、化学品貿易
- 2025/08/28 太陽光パネル再利用の義務化検討を中止-再資源化費用の負担が争点に
- 2025/08/28 原油価格の動向(8/27):3週間ぶりに弱含みへ
- 2025/08/27 大陽日酸 国内初 第三者認証付き CO2 フリーガス「グリーン液化窒素」販売開始
- 2025/08/27 硫酸輸出入Report #1輸出 2025年前半輸出量167万トン 前年比9%減
- 2025/08/27 国内FPD製造装置生産Report#16 2025年前半生産額前年比10%増 2年連続の増加
- 2025/08/27 環境省 令7廃棄物処理施設を核とした地域循環共生圏構築促進事業の三次公募開始
- 2025/08/26 環境省 令6補正「自動車の再生材供給拡大に向け産官学連携事業」の一次公募採択結果公表
- 2025/08/26 花王 三級アミン生産工場を米国テキサス州に新設
- 2025/08/26 国内工業化学製品生販在Report #12過酸化水素 2025年前半販売量前年比7%減