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松田産業25年3月期2Q、リサイクル量増加と金相場堅調で増収増益

 松田産業は12日、2025年3月期第2四半期の決算短信を発表した。売上高は前年同期比24.3%増の2221億7000万円、営業利益は23.5%増の62億7800万円、経常利益は12.0%増の65億8000万円だった。売上高の約76%を占める貴金属関連事業で宝飾分野からのリサイクル取扱量が増加したことなどを受け、2桁ベースの増収増益となった。親会社株主に帰属する中間純利益は13.8%増の46億2200万円。

 

 貴金属関連事業の売上高は37.5%増の1688億8700万円(前年同期比)、営業利益は25.7%増の49億3300万円。同事業の主力顧客であるエレクトロニクス業界の電子デバイス分野で、半導体・電子部品などの生産停滞が続いたものの、宝飾分野からの貴金属リサイクル取扱量の増加や堅調な金相場が追い風となり、増収増益となった。

 


6カ月間の金相場

 

 同事業では貴金属の精錬・精製から販売、再資源化まで、資源循環を総合的に支える事業を展開している。今期は、高機能電子材料の開発などによる差別化のもとで、国内外における生産拠点の整備・拡充、貴金属原料の確保、高機能電子材料などの製商品販売、産業廃棄物処理受託の拡大に取り組んでいた。

 

 なお、食品関連事業の売上高は4.8%減の532億9900万円、営業利益は16.1%増の13億4400万円となった。全体的な販売価格の低下により売上高が落ち込んだものの、在庫回転率の向上によるコストの適正化などを進めた結果、増益となった。

 

 

(IRuniverse K.Kuribara)

 

 

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