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リオ・ティント、カナダでガリウム生産の可能性 ボーキサイトから抽出、中国規制に対抗

 英豪資源大手リオ・ティントは12月13日、自社ホームページ上で、「カナダのケベック州でガリウムを生産できる可能性がある」と発表した。同社のアルミナ精錬所で精錬するボーキサイトからガリウムを抽出できる可能性がある。中国がガリウムの輸出規制を強める中、西側諸国としては脱中国依存の一助となりうる。

プレスリリース:Rio Tinto progresses the development of a gallium extraction process in Quebec

 

 発表によると、ガリウムが抽出できそうなのは、カナダ・ケベック州のサグネ・ラック・サン・ジャンにあるアルミナ精錬所。もし抽出技術の開発が決定的になれば、同社は年間最大3.5トンのガリウムを生産できる抽出の実証プラントを建設する計画だ。既にケベック州政府から、試験段階での最大700万カナダドルの支援を受けることが決まった。年産量は最終的に、現在の世界のガリウム生産量の5-10%に相当する40トンに達する可能性がある。

 

 中国は2023年8月からガリウムの輸出を規制し、2024年12月には米国向け輸出を禁止した。ガリウムはアルミナの副産物として生産されるが、ガリウム地金は中国の生産量が世界の9割強を占める。半導体、特に集積回路の材料として欠かせず、特に2023年には中国の規制を受けた供給ひっ迫感から価格が高騰した。西側諸国としてはサプライチェーン(供給網)の再構築が急務で、リオ・ティントのアルミニウム部門トップは発表資料中で今回のガリウム抽出計画について、「重要かつ戦略的な鉱物の北米のサプライチェーン強化を目的とする」と話した。

 

(IR Universe Kure)

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