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山本製作所の選別機 瓶・缶・PET選別の自動化で安全作業と効率化実現

 山本製作所の飲料容器リサイクル現場が抱える課題を解決する新製品「飲料容器 三種混合品(瓶・缶・PETボトル)選別機」の東北1号機が、仙台市内リサイクル企業の課題解決に貢献している。

 

飲料容器 三種混合品選別機の東北1号機が導入された、仙台市内リサイクル企業の「空カン・空ビン リサイクル施設」

 

 プラスチック材質判別装置「ぷらしる」など、リサイクル関連機器を製造・販売する株式会社 山本製作所(本社:山形県天童市、代表取締役:山本丈実)は、飲料容器リサイクルの現場が抱える課題を解決する新製品「飲料容器 三種混合品選別機」を販売。危険で手間のかかる手選別作業の削減を目指している。

 

飲料容器リサイクル現場の現状

 市町村が回収する一般廃棄物と異なり、飲料自動販売機やコンビニ等の事業者から回収される飲料容器は、一般的に瓶・缶・PETボトルが混ざった状態になっている。

 

 かつては清涼飲料水容器に占める缶の割合が多く、缶の選別に力点を置いたリサイクル設備が大半だったが、現在は軽量でハンドリングが良く低コストで壊れにくいPETボトルが増えている。そのため、飲料容器リサイクル現場では、磁力選別機・アルミ選別機等を導入することで一部の作業を自動化しているが、PETボトルに関しては人の手で選別をしているケースがまだ多く見受けられる。

 

自動販売機や事業所から回収された事業系飲料容器

 

瓶・缶・PETボトルが混ざった状態

 

危険作業の削減と、作業負担の軽減が課題

 飲料容器の多くは袋詰めで回収されますが、回収袋の中には瓶の破片や異物が混入していることもあり、作業者の手選別作業には危険が伴う。また、人力での選別作業には多くの人手が必要だ。

 

 一方都市部を中心に、リサイクル現場においては作業者の確保が難しい状況が続いており、シルバー人材の活用も少なくない。そのため、リサイクル業界としても、飲料容器リサイクルにおける危険作業の削減と、作業負担の軽減が課題となっている。

 

仙台市内リサイクル企業にて、「安全作業」と「効率化」を実現

 仙台市内のあるリサイクル企業でもPETボトルの選別は手作業で行っており、多くの飲料容器が廃棄される夏の繁忙期には6人の作業者が手選別作業を行い、それでも夜まで残業せざるを得ないことがあった。

 

 そのような状況の中、同社は「飲料容器 三種混合品選別機」の東北1号機を導入し、先月より稼働を開始。金属センサ・近赤外線センサを活用することで、飲料容器 混合品から瓶・缶・PETボトルを自動で選別。現場作業者の手選別作業を大幅に減らすことが可能になった。

 

 同社の資源化センター長は、「処理能力が向上するだけでなく、作業も楽になり、作業者を12名減らすことができている。この選別機で夏の繁忙期はまだ経験していないが、昨年より業務が効率化されることを期待している」と語っている。

 

瓶・缶・PETボトルが混ざったままで機器に投入

 

選別されたPETボトルは一旦 コンテナに貯留

 

 

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