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EU、重要鉱物の優先プロジェクト47件を選定 安全保障強化で域内生産を促進へ

 欧州連合(EU)は3月25日、ホームページ上で、「重要鉱物の優先プロジェクト47件を選定した」と発表した。気候変動と安全保障に対応するため、アルミニウム、ホウ素、銅、コバルト、グラファイト、リチウム、ニッケル、レアアース(希土類)などについて、採掘や抽出、加工などの現地生産を促進する。

 

プレスリリース: Commission selects 47 Strategic Projects to secure and diversify access to raw materials in the EU

 

 対象となった案件は各国政府の審査などで優遇措置を受けられる。また、国立銀行、欧州投資銀行、欧州復興開発銀行からの公的保証を裏付けに融資や投資を受けやすくなる。

 47件の地域はベルギー、フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、エストニア、チェコ、ギリシャ、スウェーデン、フィンランド、ポルトガル、ポーランド、ルーマニアのEU加盟国13か国に分布する。事業別の内訳としては抽出が25、処理が24、リサイクルが10で、複数の事業を行う案件もある。扱う鉱物の種類では、リチウムが最多で22、次いでニッケルが12、グラファイトが11、コバルトが10、マンガンが7と、バッテリー向け鉱物に注力した。

 

47プロジェクトの分布

(出所:EUホームページ)

 

■対ロシアで恐怖感、安全保障に動く

 EUは2023年秋に重要原材料法(CRMA)を立ち上げた。2030年までに欧州の戦略的原材料の抽出、加工、リサイクルがそれぞれEUの需要の10%、40%、25%を満たすことを目指す。今回の47プロジェクトの選定はCRMA実現の一環で、今後、さらに対象プロジェクトを拡充する計画だ。

 欧州では中国による世界の鉱物支配への警戒のほか、ウクライナ制圧後のロシアによる侵攻への懸念が強まっている。EUの欧州議会は3月26日、紛争や自然災害などに備えるための戦略を発表し、域内の住民に少なくとも72時間分の食料や飲料水などの物資を備蓄するよう呼びかけた。

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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