第5回サーキュラーエコノミーシンポジウム in NAGOYA 150人超が参加――IRUNIVERSE主催
IRUNIVERSEは25日、同社主催で「第5回サーキュラーエコノミーシンポジウム」を愛知県名古屋市内で開催した。国内外で活躍するサーキュラーエコノミー企業や行政の関係者ら11人が講師として登壇。最後にパネルディスカッションも行われ、会場に詰め掛けたおよそ150人超の聴講者とともに、わが国のサーキュラーエコノミー(循環型経済)の未来図を探った。前日に実施された総合リサイクルのアビヅの見学ツアーから引き続いて会場は大きな盛り上がりを見せた。
サステイナビリティ技術設計機構代表理事で物質・材料研究機構の名誉研究員・原田幸明氏と、合同会社オフィス西田の環境戦略コンサルタント・西田純氏が、総合司会を務める形でシンポジウムは進行。弊社代表の棚町裕次の開会の挨拶で幕を開けた。
最初の登壇者は中部経済産業局資源エネルギー環境部環境・資源循環経済課長の二ノ宮久尚氏で、「CE関連施策の動向と中部経済産業局の取組」をテーマに、中部圏における最新のサーキュラーエコノミー事情が紹介された。高度な産業集積度を持つ同地域だけに、重層的に積み上げられたサプライチェーンに、有力なサーキュラーエコノミー経済圏の誕生を予感させた。
産業界からは栗田工業産業・社会インフラ本部CE事業開発部門スカラベプロジェクト営業チーム のチームリーダー・伊藤貴光氏(講演タイトル:「捨てない、燃やさない クリタの紙おむつリサイクルシステム」)、ケミカルリサイクル・ジャパン代表取締役社長・岡村仁彦氏(同:「出光興産のケミカルリサイクル事業について」)、不二商事専務取締役・小澤広多氏(同:「中部鉄源協議会発足と現状打破への思い」)、三協立山常務執行役員・花木悟氏(同:「アルミニウム産業の脱炭素化への挑戦:リサイクルを軸とした持続可能な未来へ」)ら4人が講演前半の部の講師として登壇。
講演後半の部には、HARITA代表取締役社長・張田真氏(同:「アルミによる地域経済の革新と未来の可能性」)、金城産業代表取締役社長・金城正信氏(同:「CE時代の金属リサイクルの取り組みと課題」)、ベステラ代表取締役会長・吉野佳秀氏(同:「そこに何が有る?縄文人の解体工法」)、リネットジャパングループ代表取締役社長グループCEO・黒田武志氏(同:「700自治体と連携した小型家電宅配回収ネットワークについて」)、キヤノン計測機器事業推進センター所長・萩原裕之氏(同:「黒色プラスチックも識別可能なレーザー走査型ラマン分光技術と製品のご紹介」)、トヨタ自動車先進技術開発カンパニープロジェクト領域CE推進室(部格)室長・永井隆之氏(同:「トヨタにおけるサーキュラーエコノミーへの取り組み」)ら6人が登壇。
講演の最後を飾る形で、6人の講演者をパネリストに、サーキュラーエコノミーをテーマにしたパネルディスカッションが行われた。
サーキュラーエコノミー産業を彩る有力パネリストの登場に、会場は大いに盛り上がり、熱気に包まれて幕を閉じた。
なお、講演内容については後日、連載の形で詳細をアップする予定である。
(IRuniverse G・Mochizuki)
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