DOWAエコシステム 新リサイクル事業の複合拠点建設で栃木に工業用地取得
DOWAエコシステム(株)(同所 資本金:10億円 社長:矢内 康晴)は、日本国内における資源循環や脱炭素に貢献する製品・サービスへのニーズの高まりを受けて、2025年中に熊本県において環境・リサイクル事業拠点の新設を予定している。続いて同社は、6月2日、さらなる事業拡大を図るため、九州地区に引き続き、北関東エリアに新たな環境・リサイクル事業の複合拠点(以下、新拠点)を設置することとし、栃木県小山市に新設される小山第四工業団地第二工区の工業用地を取得したと発表した。
東日本におけるDOWAエコシステムの主要拠点および環境・リサイクル事業の複合拠点の予定地
今回取得した用地は、DOWAエコシステムの主要な事業エリアである東北地区と関東地区をつなぐ重要な場所に位置している。そのため、新拠点の設立は、東北地区と関東地区における事業ネットワークの強化や既存拠点の生産性向上に寄与するだけでなく、物流能力の強化やサービス提供エリアの拡大にもつながる。これにより、既存顧客および新規顧客の資源循環や脱炭素に貢献する製品・サービスへのニーズの高まりに対応していく。
新拠点はDOWAエコシステム子会社のメルテック(株)(栃木県小山市大字梁2333番29 資本金:90百万円 代表取締役常務:鈴木智也)から約2.6kmの距離に位置することから、まず最初にメルテックでの活用を図る。破砕・選別設備の設置や積替・保管機能として活用することにより、拡大が見込まれる廃棄物の再資源化ニーズへの対応を強化する。
さらに、新拠点においては、将来的に大量発生が見込まれる使用済み太陽光パネルのリサイクルや、脱炭素社会の実現への貢献が期待されるバイオコークスなどのバイオマス固形燃料の製造などの新規事業展開も計画している。加えて、栃木県は自動車・航空機・産業機器などの輸送用機械や、医療機器・医薬品関連をはじめとした様々な産業がバランスよく集積していることから、各産業との連携を強化することにより、新たなリサイクルループの構築や、リサイクル技術の共同開発を目指していく。
同社グループは今後も引き続き、事業ネットワークの高度化や国内外における環境・リサイクル事業の強化を通じて、持続可能な社会の構築に貢献していく。
メルテックにおける廃棄物の再資源化フロー
【取得用地の概要】
所在地:栃木県小山市鉢形(小山第四工業団地第二工区)
用途地域:工業専用地域
面積:約36,000m2
売買契約締結日:2025年3月21日
引き渡し時期:2027年3月末(予定)
(IR universe rr)
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